登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問114
問題文
一般用医薬品の安全対策や適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じ得る。
b 一般用医薬品を長期間乱用することにより、臓器障害や情緒不安定などにいたった事例が報告されている。
c 登録販売者は、一般用医薬品を販売する医薬関係者として、医薬品の適正使用のための啓発活動に従事するよう法により義務付けられている。
d 国、都道府県及び全ての市町村は、医薬品などの適正な使用に関する啓発や知識の普及に努めるよう法に規定されている。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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医薬品の乱用と啓発活動【登録販売者解説】
正解の理由
一般用医薬品も乱用や依存の原因になり、長期の乱用で健康や生活に影響が出ることがあります。
正しい組合せは3で、a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の適正使用のための啓発活動」などです。
正しい組合せは3で、a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の適正使用のための啓発活動」などです。
解法ステップ
- aの「違法薬物ばかりでなく」に注目します。乱用や依存は、一般用医薬品でも生じ得るため、aは正しいと判断できます。
- bの「長期間乱用」と「臓器障害、情緒不安定」の組合せを確認します。手引きにある報告内容と一致するため、bも正しいです。
- cの「登録販売者が啓発活動に従事するよう法により義務付け」と、dの「全ての市町村」を確認します。どちらも法の規定と異なります。
- a正・b正・c誤・d誤の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 正しいです。
薬物乱用や薬物依存は、麻薬・覚醒剤・大麻などの違法薬物だけでなく、一般用医薬品によっても生じ得ます。一般用医薬品が身近に入手できることもあり、乱用防止の啓発が重要です。 -
b 正しいです。
一般用医薬品の長期の乱用により、臓器障害や情緒不安定のほか、対人関係や社会生活上の障害にいたった事例が報告されています。 -
c 誤りです。
×「啓発活動に従事するよう法により義務付け」→ ○「購入者等への正確かつ適切な情報提供に努める」
登録販売者には、購入者等への情報提供に努めることが求められています。一方、この記述のように、啓発活動に従事することが登録販売者に法で義務付けられているわけではありません。 -
d 誤りです。
×「全ての市町村」→ ○「保健所を設置する市及び特別区」
法に規定されているのは、国、都道府県、保健所を設置する市及び特別区です。「全ての市町村」ではありません。
組合せの確認
- 1:a正・b誤・c正・d誤です。bは正しく、cは誤りなので、b・cが違います。
- 2:a正・b誤・c正・d正です。bは正しく、c・dは誤りなので、b・c・dが違います。
- 4:a誤・b正・c正・d正です。aは正しく、c・dは誤りなので、a・c・dが違います。
- 5:a誤・b正・c誤・d正です。aは正しく、dは誤りなので、a・dが違います。
- 3はa正・b正・c誤・d誤で、各記述の正誤と一致します。
よくある誤解
- **「一般用医薬品は違法薬物ではないので、乱用や依存は起きない」**と思い込まないようにしましょう。一般用医薬品でも乱用や依存が生じ得ます。
- 「啓発活動」と「購入者への情報提供」を同じ義務と考えないことが大切です。登録販売者の情報提供に関する役割と、法に定められた啓発活動の主体は区別します。
- 「市町村」と「保健所を設置する市」を混同しないようにしましょう。「全ての市町村」という表現が出たら、対象の範囲を確認します。
補足コラム
薬物乱用防止の普及活動として、毎年6月20日から7月19日まで「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されています。一般用医薬品も乱用の対象になり得ることを、若い世代を含めて広く啓発するのが目的の一つです。
FAQ
Q. 「保健所を設置する市」は、すべての市を指しますか?
A. すべての市ではありません。法の規定では「保健所を設置する市」と「特別区」が対象として挙げられています。
A. すべての市ではありません。法の規定では「保健所を設置する市」と「特別区」が対象として挙げられています。
Q. 一般用医薬品の乱用では、どのような影響が報告されていますか?
A. 急性中毒のほか、長期の乱用による臓器障害、情緒不安定、対人関係・社会生活上の障害などが報告されています。
A. 急性中毒のほか、長期の乱用による臓器障害、情緒不安定、対人関係・社会生活上の障害などが報告されています。
関連キーワード: 薬物乱用、薬物依存、適正使用の啓発、登録販売者の情報提供義務

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