登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問117
問題文
一般用医薬品の添付文書に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため「長期連用しないこと」と記載されているものの組合せを一つ選べ。
a スクラルファートが配合された胃腸薬
b ヒマシ油(瀉下薬)
c アルジオキサが配合された胃腸薬
d セトラキサート塩酸塩が配合された胃腸薬
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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アルミニウム含有胃腸薬の長期連用【登録販売者解説】
正解の理由
アルミニウムを含む胃腸薬は、長期連用で脳症や骨症を生じるおそれがあります。
該当するのは、2の a・c です。スクラルファートとアルジオキサは、どちらもアルミニウムを含む成分です。体内にアルミニウムが過剰に蓄積すると、脳の働きや骨に影響するおそれがあるため、添付文書に「長期連用しないこと」と記載されます。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、添付文書における長期連用の注意です。
解法ステップ
- 問題文の「アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症」に注目します。
- スクラルファートとアルジオキサが、アルミニウムを含む成分だと確認します。
- この2つを含む組合せを選びます。ヒマシ油とセトラキサート塩酸塩は、この注意に該当しません。
選択肢別の誤答解説
-
a スクラルファートが配合された胃腸薬:該当します。
スクラルファートはアルミニウムを含む成分です。長期連用でアルミニウム脳症やアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、注意が記載されます。 -
b ヒマシ油:該当しません。
ヒマシ油は小腸を刺激して排便を促す瀉下薬(しゃげやく)です。急激で強い作用があるため、妊婦や3歳未満の乳幼児などでは使用を避けるとされていますが、ここで問われているアルミニウムの長期連用注意には当たりません。 -
c アルジオキサが配合された胃腸薬:該当します。
アルジオキサはアルミニウムを含む成分です。スクラルファートと同様に、長期連用によるアルミニウム脳症・アルミニウム骨症のおそれがあります。 -
d セトラキサート塩酸塩が配合された胃腸薬:該当しません。
セトラキサート塩酸塩は、胃粘膜を保護・修復する成分として用いられます。この問題のアルミニウム含有成分として挙げられているものではありません。
組合せで確認すると、a・bは該当しないbを含み、b・dは該当するa・cを含みません。c・dは該当しないdを含み、aを含まないため、いずれも誤りです。
よくある誤解
- 胃粘膜を保護する成分なら、すべてアルミニウムを含むわけではありません。成分名で区別しましょう。
- 胃腸薬の成分でも、注意事項は同じではありません。アルミニウムによる長期連用の注意と、胃粘膜保護成分という分類を混同しないことが大切です。
- ヒマシ油にも使用上の注意はありますが、この問題で問われている「アルミニウム脳症・骨症」の注意とは別です。
補足コラム
アルミニウム脳症は、脳にアルミニウムが蓄積して脳神経系の働きが妨げられる状態です。アルミニウム骨症は、骨にアルミニウムが蓄積して骨が軟らかくなる状態です。手引きでは、アルミニウムを含む成分の胃腸薬について、透析療法を受けている人は使用を避け、透析を受けていない人も長期連用を避けるとされています。
FAQ
アルジオキサは、胃粘膜を保護する成分でもありますか?
はい。アルジオキサは胃粘膜の保護・修復を期待して配合されることがあります。一方で、アルミニウムを含むため、長期連用の注意も必要です。
はい。アルジオキサは胃粘膜の保護・修復を期待して配合されることがあります。一方で、アルミニウムを含むため、長期連用の注意も必要です。
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