戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問21


問題文

かぜ薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。

選択肢

1:かぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
2:インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザ菌による呼吸器感染症であり、一般用医薬品のかぜ薬では治療できない。
3:かぜ薬を選択する場合には、症状が一つの場合でも、できる限り多くの症状に対する成分が配合されているものを選択することが望ましい。
4:かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやグアイフェネシン、カッコンがある。
5:かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。(正解)

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かぜ薬の作用と配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

かぜ薬はウイルスを退治する薬ではなく、症状を和らげる薬です。マオウはプソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示します。
正しいのは5です。1〜4は誤り、5は正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「かぜ薬の働き」「主な配合成分」です。

解法ステップ

  1. 「ウイルスの増殖を抑制する」という説明を、かぜ薬が対症療法薬であることと照らします。
  2. インフルエンザの原因を「インフルエンザ菌」としている点に注目します。
  3. 「できる限り多くの症状に対する成分」という考え方が、症状のない人にも不要な成分を使うことにならないか確認します。
  4. 解熱鎮痛成分の例と、アドレナリン作動成分と同様の作用を示す生薬成分を区別します。

選択肢別の誤答解説

1:誤りです。
×「ウイルスの増殖を抑制する」→ ○「ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりするものではない」
かぜ薬は、発熱や咳などの症状を和らげる対症療法薬です。
2:誤りです。
×「インフルエンザ菌による」→ ○「ウイルスの呼吸器感染による」
インフルエンザは、インフルエンザ菌ではなくウイルスによる感染症です。かぜ薬も、ウイルスそのものを除去する薬ではありません。
3:誤りです。
×「できる限り多くの症状に対する成分」→ ○「症状に応じて選択」
症状がはっきりしている場合は、その症状を緩和する薬を選ぶことが望ましいとされています。症状がないものに対する成分まで含むと、副作用のリスクを無意味に高めることがあります。
4:誤りです。
アスピリンは、かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分の一つです。一方、カッコンは解熱作用を期待して配合される生薬成分で、主な解熱鎮痛成分の例とは区別されています。グアイフェネシンも、手引きに挙げられた主な解熱鎮痛成分には含まれていません。
5:正しい記述です。
マオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩などと同じアドレナリン作動成分と同様の作用を示します。アドレナリン作動成分は、鼻粘膜の充血を和らげたり、気管・気管支を拡げたりする作用をもつ成分です。

よくある誤解

  • 「かぜ薬」という名前から、原因ウイルスを直接退治する薬だと思いがちです。かぜ薬は、基本的に症状を和らげる薬です。
  • 「成分が多いほどよく効く」と考えがちですが、症状のないものに対する成分は不要で、副作用のリスクにつながることがあります。
  • 生薬成分と医薬品成分は別のものでも、作用が似ている場合があります。マオウとプソイドエフェドリン塩酸塩は、その例です。

補足コラム

かぜ薬に配合される主なアドレナリン作動成分には、メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、プソイドエフェドリン塩酸塩などがあります。これらと同様の作用を示す生薬成分がマオウです。手引きでは、これらの成分には依存性があることにも注意が示されています。

FAQ

インフルエンザとかぜは、症状だけで見分けられますか?
一般の人にとって、かぜとインフルエンザの識別は必ずしも容易ではありません。手引きでは、インフルエンザは感染力が強く重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われています。

関連キーワード: かぜ薬、対症療法、解熱鎮痛成分、アドレナリン作動成分、マオウ、プソイドエフェドリン塩酸塩
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