登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問23
問題文
かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。
c 抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。
d ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
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かぜ薬・解熱鎮痛薬の作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの産生を抑え、抗ヒスタミン成分はくしゃみや鼻水を抑えます。
正しい組合せは5です。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。手引きの正式名『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』の第3章「主な医薬品とその作用」が根拠です。
解法ステップ
- aは「産生を促す」に注目します。解熱鎮痛薬の多くは、プロスタグランジンの産生を抑える成分を含みます。
- bは「根本的に治す」に注目します。解熱鎮痛薬は、発熱や痛みを緩和する薬です。
- cは成分名と目的を確認します。クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻水を抑える目的で配合されます。
- dは副作用の種類を確認します。ジヒドロコデインリン酸塩で注意するのは下痢ではなく、便秘です。
選択肢別の誤答解説
- a ×「プロスタグランジンの産生を促す」→ ○「プロスタグランジンの産生を抑える」。プロスタグランジンは痛みを強めたり、体温を高く保つように働いたりするため、その産生を抑えることで解熱・鎮痛につながります。
- b ×「病気や外傷を根本的に治す」。解熱鎮痛薬は、原因そのものを治す薬ではありません。原因によって生じた発熱や痛みを緩和する薬です。
- c クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻水などの症状を緩和する目的で配合されます。
- d ×「下痢」→ ○「便秘」。ジヒドロコデインリン酸塩は、下痢ではなく便秘に注意が必要な成分です。
各選択肢の組合せを、記述a〜dの正誤と照らすと次のとおりです。
- 1:a・b・cを正としている点が誤りです。a・b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
- 2:aを正としている点が誤りです。aの正誤が正しい組合せと異なります。
- 3:a・cを誤、dを正としている点が誤りです。a・c・dの正誤が正しい組合せと異なります。
- 4:dを正としている点が誤りです。dの正誤が正しい組合せと異なります。
- 5:a誤・b誤・c正・d誤で、各記述の正誤が一致します。
よくある誤解
- 「促す」と「抑える」の取り違えに注意しましょう。解熱鎮痛薬では、プロスタグランジンの産生を抑えることがポイントです。
- 「熱や痛みが下がる」ことを、「原因の病気が治る」ことと混同しないようにしましょう。解熱鎮痛薬は症状を緩和する薬です。
- 下痢と便秘のように、反対の症状への書き換えもひっかけになります。副作用の種類まで確認しましょう。
補足コラム
解熱鎮痛薬は、痛みを鎮める「鎮痛」、熱を下げる「解熱」、腫れなどを軽減する「抗炎症」を目的として使われます。成分によって中心となる作用は異なります。また、解熱鎮痛薬の多くは、体の末梢での痛みや炎症にも関わるプロスタグランジンの産生を抑えますが、手引きではアセトアミノフェンはこの作用の例外とされています。
FAQ
抗ヒスタミン成分で眠気が出ることがあるのはなぜですか?
ヒスタミンには、脳で覚醒を保つ働きがあります。抗ヒスタミン成分がその働きを抑えると、眠気が促されることがあります。
ヒスタミンには、脳で覚醒を保つ働きがあります。抗ヒスタミン成分がその働きを抑えると、眠気が促されることがあります。
関連キーワード: プロスタグランジン、解熱鎮痛薬、対症療法、抗ヒスタミン成分、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩

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