登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問25
問題文
50歳代の女性、体力中等度以下で、手足が冷え、肩もこっており、頭痛とともに吐きけもする。この女性に適している漢方処方製剤を一つ選べ。
選択肢
1:疎経活血湯
2:桂枝加朮附湯
3:麻杏薏甘湯
4:呉茱萸湯(正解)
5:芍薬甘草湯
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呉茱萸湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)=体力中等度以下で、手足の冷え・肩こり・頭痛に吐きけを伴う状態。
この問題では、手足の冷え、肩こり、頭痛、吐きけがそろっています。これらは呉茱萸湯の適応を見分ける手がかりです。したがって、当てはまるのは4です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章の漢方処方製剤に関する記載です。
解法ステップ
- まず「体力中等度以下」と「手足が冷える」に注目します。
- 次に「肩こり」「頭痛」に加えて「吐きけもする」という組合せを見ます。
- 冷えだけで選ばず、頭痛と吐きけまで合う処方を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 1 疎経活血湯(そけいかっけつとう):体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがある人の関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛などに用いられます。問題文の「冷え・肩こり・頭痛と吐きけ」という組合せとは異なります。
- 2 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):鎮痛を目的として用いられる漢方処方製剤の一つです。ただし、問題文の症状の組合せに合うものとして示されているのは呉茱萸湯です。
- 3 麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう):体力中等度で、関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足の湿疹・皮膚炎などに用いられます。問題文の「冷え・肩こり・頭痛と吐きけ」という組合せとは異なります。
- 4 呉茱萸湯:体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、頭痛に吐きけを伴う症状が見分ける手がかりです。問題文の特徴と合います。
- 5 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):体力に関わらず、筋肉の急なけいれんを伴う痛み、こむら返り、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛などに用いられます。筋肉のけいれんを伴う痛みが中心の処方です。
よくある誤解
- 「手足が冷える」だけで処方を決めてしまうことがあります。頭痛や吐きけなど、ほかの症状も合わせて見分けます。
- 「体力中等度以下」を、体力虚弱と同じ意味だと考えないようにします。体力の区分だけでなく、特徴的な症状も確認します。
- 痛みに使う漢方処方を、どれも同じ目的の処方だと混同しないようにします。痛みの種類や伴う症状が処方ごとに異なります。
補足コラム
冷えを伴う処方でも、見分ける症状は異なります。当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、体力中等度以下で、手足の冷えに加えて下肢の冷えが強く、下肢や下腹部が痛くなりやすい状態が手がかりです。一方、呉茱萸湯は「冷えた手足・肩こり・頭痛と吐きけ」の組合せがポイントです。
FAQ
体力の区分は、どのように使えばよいですか?
処方を見分けるための目安として、特徴的な症状と合わせて確認します。体力の区分だけで選ぶのではなく、処方ごとの適応症状も照らし合わせます。
処方を見分けるための目安として、特徴的な症状と合わせて確認します。体力の区分だけで選ぶのではなく、処方ごとの適応症状も照らし合わせます。
関連キーワード: 呉茱萸湯、体力中等度以下、手足の冷え、肩こり、頭痛、吐きけ、漢方処方製剤

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