登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問26
問題文
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。
b 小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。
c 慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。
d 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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抗ヒスタミン成分の睡眠改善薬【登録販売者解説】
正解の理由
ヒスタミン刺激の低下は眠気を促し、睡眠改善薬は一時的な睡眠障害に用います。
正しい組合せは 2 で、a・cが正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を促す薬」です。
正しい組合せは 2 で、a・cが正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を促す薬」です。
解法ステップ
- aの「脳内におけるヒスタミン刺激を低下」に注目します。ヒスタミンは覚醒の維持や調節に関わるため、刺激が低下すると眠気が促されます。
- bの「副作用が生じる恐れはない」は断定表現です。小児には、眠気とは反対の反応が現れることがあります。
- cの「慢性的な睡眠障害」と、睡眠改善薬が対象とする「一時的な睡眠障害」を比べます。
- dの「一度目覚めた後であれば運転を避けなくてよい」が、目覚めた後にも注意力の低下などが起こりうるという注意と合うか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
脳内のヒスタミンは、覚醒の維持や調節に関わります。その刺激が低下すると眠気が促されるため、記述は正しいです。 -
b 誤り
×「副作用が生じる恐れはない」→ ○「神経過敏や中枢興奮などが現れることがある」
小児や若年者では、抗ヒスタミン成分によって眠気とは反対の反応が起きることがあります。特に15歳未満の小児では副作用が起きやすく、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避けるとされています。 -
c 正しい
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。慢性的に不眠症状がある人や、医療機関で不眠症と診断された人を対象とするものではありません。 -
d 誤り
×「一度目覚めた後であれば、運転を避ける必要はない」→ ○「翌日まで眠気やだるさを感じるときは、それらの症状が消失するまで運転等を避ける」
目が覚めた後にも、注意力や判断力の低下、めまい、倦怠感(けんたいかん)などが起こることがあります。そのため、目覚めたことだけを理由に運転してよいとはいえません。
よくある誤解
- 「目が覚めた後なら安全」と考えるのは誤りです。睡眠改善薬では、翌日まで眠気やだるさが残ることがあります。
- 「小児なら眠気が出ないだけ」と考えるのも誤りです。眠気とは反対に、神経過敏や中枢興奮が現れることがあります。
- 「睡眠改善薬は不眠全般に使う」と広げて覚えないようにしましょう。対象は一時的な睡眠障害で、慢性的な不眠症状は対象ではありません。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える成分です。アレルギー症状を抑える医薬品にも使われますが、内服薬では眠気が現れることがあり、運転や危険を伴う機械の操作に注意が必要です。催眠鎮静薬では、目覚めた後の状態にも注意する点をあわせて覚えましょう。
FAQ
Q. 眠気やだるさを感じなければ、睡眠改善薬を服用した翌日に運転できますか?
A. この問題では、症状が残っている場合は、症状が消失するまで運転等を避けることがポイントです。抗ヒスタミン成分を含む内服薬を服用した後の運転等にも注意が必要です。
A. この問題では、症状が残っている場合は、症状が消失するまで運転等を避けることがポイントです。抗ヒスタミン成分を含む内服薬を服用した後の運転等にも注意が必要です。
関連キーワード: 抗ヒスタミン成分、催眠鎮静薬、睡眠改善薬、一時的な睡眠障害、小児の副作用、運転操作

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