登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問37
問題文
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ヒマシ油は、妊婦や3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされている。
b 刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある。
c 無機塩類は、腸内容物の浸透圧を下げることで糞便中の水分量を増やす。
d マルツエキスは、主に乳幼児の便秘に用いられるが、水分不足に起因する便秘には効果は期待できない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
瀉下成分の作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
ヒマシ油は妊婦・3歳未満で使用を避け、刺激性瀉下成分は流産・早産のおそれがあり、無機塩類は浸透圧を高めます。
正しい組合せは5です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下成分に関する項目です。
正しい組合せは5です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下成分に関する項目です。
解法ステップ
- aでは「ヒマシ油」と「妊婦・3歳未満」の組合せを確認します。ヒマシ油は作用が急激で強いため、どちらも使用を避ける対象です。
- bの「腸の急激な動き」と「流産・早産のおそれ」は、刺激性瀉下成分の注意点と一致します。
- cは「浸透圧を下げる」とありますが、無機塩類は腸内容物の浸透圧を高めます。ここで誤りと判断できます。
- dは、マルツエキスが主に乳幼児の便秘に用いられ、水分不足に起因する便秘には効果が期待できないという内容です。以上から、正しい組合せは5です。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
ヒマシ油は小腸を刺激して瀉下作用を示し、急激で強い作用があります。そのため、妊婦または妊娠していると思われる女性、3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされています。
ヒマシ油は小腸を刺激して瀉下作用を示し、急激で強い作用があります。そのため、妊婦または妊娠していると思われる女性、3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされています。
b 正しい
刺激性瀉下成分は、腸管を刺激して腸の運動を促します。その急激な動きに刺激され、流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦などでは注意が必要です。
刺激性瀉下成分は、腸管を刺激して腸の運動を促します。その急激な動きに刺激され、流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦などでは注意が必要です。
c 誤り
×「腸内容物の浸透圧を下げる」→ ○「腸内容物の浸透圧を高める」
無機塩類は、腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やし、排便を促します。「下げる」ではなく「高める」が正しいポイントです。
×「腸内容物の浸透圧を下げる」→ ○「腸内容物の浸透圧を高める」
無機塩類は、腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やし、排便を促します。「下げる」ではなく「高める」が正しいポイントです。
d 正しい
マルツエキスは作用が比較的穏やかで、主に乳幼児の便秘に用いられます。一方、水分不足に起因する便秘には効果が期待できないとされています。
マルツエキスは作用が比較的穏やかで、主に乳幼児の便秘に用いられます。一方、水分不足に起因する便秘には効果が期待できないとされています。
よくある誤解
- 「高める」と「下げる」の取り違えに注意します。無機塩類は浸透圧を高めて、糞便中の水分を増やします。
- 流産・早産のおそれは、浣腸薬だけの注意ではありません。刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬にも関係します。
- マルツエキスが乳幼児の便秘に用いられることから、「乳幼児の便秘ならどの原因にも有効」と考えるのは誤りです。水分不足に起因する便秘には効果が期待できません。
補足コラム
瀉下成分は、腸への働き方で見分けると整理しやすくなります。
- 刺激性瀉下成分:腸管を刺激し、腸の運動を促します。ヒマシ油は小腸を刺激する成分です。
- 無機塩類:腸内容物の浸透圧を高め、糞便中の水分量を増やします。
- マルツエキス:主成分の麦芽糖が腸内細菌によって分解されて生じるガスにより、便通を促すとされています。
FAQ
Q. ヒマシ油は、便秘に使う瀉下薬として覚えればよいですか?
A. 腸内容物を急速に排除する目的で用いられる成分です。手引きでは、誤食・誤飲などで腸管内の物質を速やかに排除する必要がある場合にも触れられています。
A. 腸内容物を急速に排除する目的で用いられる成分です。手引きでは、誤食・誤飲などで腸管内の物質を速やかに排除する必要がある場合にも触れられています。
Q. 複数の瀉下薬を同時に使うことが避けられるのはなぜですか?
A. 激しい腹痛を伴う下痢や、下痢に伴う脱水症状などを生じるおそれがあるためです。
A. 激しい腹痛を伴う下痢や、下痢に伴う脱水症状などを生じるおそれがあるためです。
関連キーワード: ヒマシ油、刺激性瀉下成分、無機塩類、マルツエキス、浸透圧、流産・早産

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
