登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問39
問題文
心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
b パンテチンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える作用を示す。
c ビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
d ヘプロニカートは、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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血液循環などに作用する成分【登録販売者解説】
正解の理由
リュウノウは気つけ、ヘプロニカートは末梢の血液循環の改善に用いられます。
正しい組合せは5です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の強心薬、高コレステロール改善薬、貧血用薬に関する記載です。
解法ステップ
- 「リュウノウ」と「気つけ」の組合せを確認します。リュウノウは中枢神経系を刺激し、気つけに用いられます。
- 「パンテチン」と「コレステロール吸収を抑える」の組合せを確認します。吸収を抑える成分として手引きに記載されているのは、パンテチンではありません。
- 「ビタミンB12」と「鉄の吸収」を確認します。鉄が吸収されやすい状態に保つ成分は、ビタミンB12ではありません。
- 「ヘプロニカート」と「末梢の血液循環」を確認します。この作用の組合せは正しいため、該当する選択肢に絞ります。
選択肢別の誤答解説
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a 正しいリュウノウは、中枢神経系(脳や脊髄などの神経系)の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられます。気つけとは、意識をはっきりさせる目的で用いることです。選択肢2と3はaを「誤」としています。選択肢2は「a誤・b正・c正・d誤」、選択肢3は「a誤・b誤・c正・d正」の組合せで、どちらもaの判定が異なります。
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b 誤り×「パンテチンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える」→ ○「大豆油不鹸化物(だいずゆふけんかぶつ)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える」パンテチンは高コレステロール改善薬に配合される成分ですが、手引きで腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きが示されているのは、大豆油不鹸化物です。「高コレステロール改善薬に使われる成分」と「吸収を抑える働きを持つ成分」を混同しないようにしましょう。選択肢2は「a誤・b正・c正・d誤」、選択肢4は「a正・b正・c誤・d誤」で、どちらもbを「正」としている点が異なります。
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c 誤り×「ビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ」→ ○「ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ」ビタミンB12は、正常な赤血球の形成に働く成分として貧血用薬に配合される場合があります。一方、消化管内で鉄を吸収されやすい状態に保つのはビタミンCです。選択肢1は「a正・b誤・c正・d誤」、選択肢2は「a誤・b正・c正・d誤」、選択肢3は「a誤・b誤・c正・d正」で、いずれもcを「正」としている点が異なります。
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d 正しいヘプロニカートは、ニコチン酸の働きによって末梢(まっしょう)の血液循環を改善する作用を示すとされます。選択肢1と2はdを「誤」としています。選択肢1は「a正・b誤・c正・d誤」、選択肢2は「a誤・b正・c正・d誤」の組合せで、どちらもdの判定が異なります。
よくある誤解
- 「その薬に使われる成分」と「特定の作用をする成分」を混同する
パンテチンは高コレステロール改善薬に用いられますが、コレステロールの吸収を抑える働きとして挙げられているのは大豆油不鹸化物です。 - 同じ貧血用薬に使われるビタミンの役割を入れ替える
ビタミンB12は正常な赤血球の形成、ビタミンCは鉄の吸収を助ける働きと結び付けて整理します。 - 「血液に関わる成分」を一括りにする
ヘプロニカートは末梢の血液循環の改善、ビタミンCは鉄の吸収を助ける働きです。似た分野の成分でも役割は異なります。
補足コラム
この問題では、次のように成分と働きをセットで覚えると整理しやすくなります。
- リュウノウ:中枢神経系の刺激による気つけ
- パンテチン:高コレステロール改善薬の配合成分
- 大豆油不鹸化物:腸管でのコレステロール吸収を抑制
- ビタミンB12:正常な赤血球の形成
- ビタミンC:鉄が吸収されやすい状態を保つ
- ヘプロニカート:末梢の血液循環を改善
FAQ
ビタミンB12とビタミンCは、貧血用薬でどのように区別すればよいですか?
ビタミンB12は正常な赤血球の形成に関わり、ビタミンCは消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ、と役割で区別します。
ビタミンB12は正常な赤血球の形成に関わり、ビタミンCは消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ、と役割で区別します。
ヘプロニカートの作用は、何と結び付けて覚えればよいですか?
ヘプロニカートからニコチン酸が遊離し、その働きで末梢の血液循環を改善すると整理します。
ヘプロニカートからニコチン酸が遊離し、その働きで末梢の血液循環を改善すると整理します。
関連キーワード: リュウノウ、パンテチン、大豆油不鹸化物、ビタミンB12、ビタミンC、ヘプロニカート、末梢血液循環

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