登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問46
問題文
点眼薬に関して相談を受けた際の登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 緑内障の改善を希望する人には、一般用医薬品には希望に添える薬剤はないので、医療機関を受診し、専門医の診療を受けるように促した。
b 目の痛みが激しいと訴える人には、抗炎症成分や組織修復成分を含有する点眼薬を勧めた。
c 視力の異常を訴える人には、アドレナリン作動成分含有の点眼薬を勧めた。
d 鶏卵によるアレルギーがある人には、グリチルリチン酸二カリウムを含有する点眼剤を勧めてはいけない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
点眼薬相談時の対応【登録販売者解説】
正解の理由
緑内障には一般用点眼薬で改善できるものはなく、強い目の痛みや視力の異常は受診を促す症状です。鶏卵アレルギーで注意する成分は、グリチルリチン酸二カリウムではなくリゾチーム塩酸塩です。
正しい組合せは3です。各記述は、aが正、b・c・dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の受診勧奨と点眼薬の配合成分です。
解法ステップ
- 「緑内障の改善」と一般用点眼薬の対応を確認します。
- 「目の痛みが激しい」「視力の異常」は、点眼薬を勧める症状なのか、受診を促す症状なのかを見分けます。
- 「鶏卵アレルギー」と「グリチルリチン酸二カリウム」の組合せが正しいか、注意が必要な成分名と照らします。
- a〜dの正誤の並びが一致する選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
選択肢の組合せ
- 1:a正・b正・c誤・d誤です。bは誤りなので、正しい組合せではありません。
- 2:a正・b正・c誤・d正です。bとdが誤りなので、正しい組合せではありません。
- 4:a誤・b誤・c正・d正です。a・c・dが誤りなので、正しい組合せではありません。
- 5:a誤・b誤・c正・d誤です。aとcが誤りなので、正しい組合せではありません。
- 3:a正・b誤・c誤・d誤で、各記述の正誤と一致します。
記述ごとの確認
-
a:正しいです。 一般用点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはありません。目のかすみが緑内障による場合、効果が期待できないだけでなく、成分によっては悪化につながるおそれもあります。医療機関を受診し、専門医の診療を受けるよう促す対応が適切です。
-
b:誤りです。
×「目の痛みが激しい人に、抗炎症成分や組織修復成分を含有する点眼薬を勧める」→ ○「眼科専門医による適切な処置につなげる」
激しい目の痛みは、急性緑内障、角膜潰瘍(かくまくかいよう)、眼球への外傷などの可能性があります。適切な処置が遅れると、視力障害などが残るおそれがあるため、点眼薬を勧めるのではなく、速やかな受診を促します。 -
c:誤りです。 視力の異常が現れた場合は、医療機関を受診して専門医の診療を受けるよう促します。目そのものだけでなく、目以外の病気が原因の場合もあり、特に脳が原因となることも知られています。アドレナリン作動成分は、点眼薬では結膜の充血を取り除く目的で配合される成分であり、視力の異常に対して勧めるものではありません。
-
d:誤りです。
×「鶏卵アレルギーがある人に、グリチルリチン酸二カリウムを含有する点眼剤を勧めてはいけない」→ ○「鶏卵によるアレルギー症状を起こしたことがある人は、リゾチーム塩酸塩を含む医薬品の使用を避ける」
鶏卵アレルギーに関する注意が示されているのは、リゾチーム塩酸塩です。グリチルリチン酸二カリウムと取り違えないようにしましょう。
よくある誤解
- 強い痛みに「抗炎症成分」を勧めたくなる:成分の作用だけで判断せず、激しい痛みが受診を促すべき症状として挙げられている点に注目します。
- 「アドレナリン作動成分は目の異常に使う」と広く捉える:点眼薬での目的は結膜の充血を取り除くことです。視力の異常への対応とは別です。
- 鶏卵アレルギーと点眼薬の成分を混同する:注意が必要なのはリゾチーム塩酸塩です。グリチルリチン酸二カリウムと入れ替えたひっかけに注意しましょう。
補足コラム
点眼薬の成分では、似た「抗炎症成分」でも注意点が異なります。リゾチーム塩酸塩は、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重大な副作用を生じることがあり、鶏卵によるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用を避ける必要があります。一方、グリチルリチン酸二カリウムは、ここで問われている鶏卵アレルギーの注意対象ではありません。
FAQ
点眼薬は、一度に何滴も使えば効果が高まりますか?
いいえ。何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻や喉から吸収されて副作用を起こしやすくなることがあります。
いいえ。何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻や喉から吸収されて副作用を起こしやすくなることがあります。
関連キーワード: 点眼薬、受診勧奨、緑内障、アドレナリン作動成分、リゾチーム塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
