登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問47
問題文
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ヨウ素の殺菌力は、石鹸と併用すると低下する。
b ベンザルコニウム塩化物は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
c 消毒用エタノールは、手指・皮膚の消毒、器具類の消毒のほか、粘膜(口唇等)の消毒にも適している。
d オキシドールの作用は、持続性に乏しく、組織への浸透性も低い。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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傷口の殺菌消毒成分【登録販売者解説】
正解の理由
ヨウ素は石鹸で効き目が低下し、消毒用エタノールは粘膜を避け、オキシドールは作用が長続きしません。
正しい組合せは5です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の、皮膚に用いる薬に関する内容が根拠です。
解法ステップ
- aの「ヨウ素」と「石鹸」の組合せに注目します。ヨウ素はアルカリ性で殺菌力が低下するため、石鹸分を洗い落としてから使います。
- bは、ベンザルコニウム塩化物の作用範囲を確認します。結核菌からウイルスまで、すべてに効くと断定してよいかがポイントです。
- cは「粘膜(口唇等)にも適している」に注目します。消毒用エタノールは粘膜や目の周りには使用を避けます。
- dはオキシドールの作用の持続性と浸透性を確認します。どちらも低いという記述が正しいため、5に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下します。石鹸を使った後は、石鹸分をよく洗い落としてから使用します。 -
b 誤りです。
×「結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す」
ベンザルコニウム塩化物は、すべての記載対象に殺菌消毒作用を示す成分ではありません。結核菌やウイルスにも有効だとする点が誤りです。 -
c 誤りです。
×「粘膜(口唇等)の消毒にも適している」
消毒用エタノールは手指・皮膚や器具類の消毒などに用いられますが、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避けます。 -
d 正しいです。
オキシドールは、過酸化水素の分解で生じる活性酸素による作用と、泡立ちによる物理的な洗浄効果を示します。作用の持続性と組織への浸透性は低いです。
選択肢の組合せを、記述ごとの正誤に照らすと次のとおりです。
よくある誤解
- 「結核菌を含む」「ウイルスにも」といった広い範囲の断定を、ベンザルコニウム塩化物にも当てはめてしまうことがあります。成分ごとの作用範囲を分けて覚えましょう。
- 消毒用エタノールは消毒に使うものだから、粘膜にも使えると思い込むのは誤りです。「消毒用」という名称だけで使用部位を広げないようにします。
- オキシドールの泡立ちを、作用が長く続く証拠と誤解しやすいですが、手引きでは作用の持続性は乏しいとされています。
補足コラム
ヨウ素系殺菌消毒成分は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに殺菌消毒作用を示します。一方で、石鹸などと併用すると殺菌力が低下します。ベンザルコニウム塩化物などの陽性界面活性成分も、石鹸との混合で殺菌消毒効果が低下するため、石鹸を使った後は十分に洗い流すことが大切です。
FAQ
Q. オキシドールが泡立つのは、どのような作用によるものですか?
A. 発生する酸素による泡立ちが、物理的な洗浄効果につながります。殺菌消毒作用には、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素も関係します。
A. 発生する酸素による泡立ちが、物理的な洗浄効果につながります。殺菌消毒作用には、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素も関係します。
Q. 殺菌・消毒と滅菌は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。殺菌・消毒は微生物の数を減らす処置です。滅菌は、物質中のすべての微生物を殺滅または除去することです。
A. 同じではありません。殺菌・消毒は微生物の数を減らす処置です。滅菌は、物質中のすべての微生物を殺滅または除去することです。
関連キーワード: ヨウ素、ベンザルコニウム塩化物、消毒用エタノール、オキシドール、殺菌消毒成分

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