登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問49
問題文
皮膚疾患に用いる代表的な抗菌成分のうち、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す成分について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a クロラムフェニコール
b 硫酸フラジオマイシン
c スルファジアジン
d バシトラシン
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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皮膚疾患用抗菌成分の作用【登録販売者解説】
正解の理由
タンパク質合成を阻害するのは、クロラムフェニコールと硫酸フラジオマイシンです。
したがって、正しい組合せは1(a、b)です。a・bは問いに当てはまり、c・dは当てはまりません。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、皮膚疾患に用いる代表的な抗菌成分の項目です。
解法ステップ
- 問いのキーワード「タンパク質合成を阻害」を確認します。
- クロラムフェニコールと硫酸フラジオマイシンが、その作用を示すと判断します。
- この2つを含む組合せを探すと、1(a、b)に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a クロラムフェニコール:正しい
細菌のタンパク質合成を阻害し、抗菌作用を示します。 -
b 硫酸フラジオマイシン:正しい
クロラムフェニコールと同じく、細菌のタンパク質合成を阻害します。 -
c スルファジアジン:誤り
× タンパク質合成を阻害 → ○ DNA合成を阻害
サルファ剤に分類され、細菌のDNA合成を阻害して抗菌作用を示します。 -
d バシトラシン:誤り
× タンパク質合成を阻害 → ○ 細胞壁合成を阻害
細菌の細胞壁を作る過程を妨げて抗菌作用を示します。
組合せでは、2(a、c)はcを含み、bを含まないため誤りです。3(b、d)はdを含み、aを含まないため誤りです。4(c、d)はc・dを含み、a・bを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 「抗菌成分なら、どれも同じ仕組みで細菌を抑える」と考えるのは誤りです。成分ごとに、タンパク質・DNA・細胞壁のどれに作用するかが異なります。
- スルファジアジンを、名前の印象だけでタンパク質合成阻害の成分と覚えないようにしましょう。手引きでは、サルファ剤はDNA合成阻害です。
- バシトラシンも抗菌成分ですが、「抗菌成分であること」と「設問の作用に当てはまること」は別です。
補足コラム
4成分は、作用する場所を対比すると覚えやすくなります。
FAQ
Q. 「タンパク質合成を阻害」とは、どのようなことですか?
A. 細菌が増えるために必要なタンパク質を作る過程を妨げることです。成分名と作用の組合せで覚えましょう。
A. 細菌が増えるために必要なタンパク質を作る過程を妨げることです。成分名と作用の組合せで覚えましょう。
Q. スルファジアジンと硫酸フラジオマイシンは、名前が似ていますか?
A. 似ているのは「硫酸」を含む表記ではなく、どちらも抗菌成分だという点です。作用の違いに注目し、スルファジアジンはDNA合成阻害、硫酸フラジオマイシンはタンパク質合成阻害と区別します。
A. 似ているのは「硫酸」を含む表記ではなく、どちらも抗菌成分だという点です。作用の違いに注目し、スルファジアジンはDNA合成阻害、硫酸フラジオマイシンはタンパク質合成阻害と区別します。
関連キーワード: クロラムフェニコール、硫酸フラジオマイシン、スルファジアジン、バシトラシン、タンパク質合成、DNA合成、細胞壁合成

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