登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問52
問題文
a~dは登録販売者と禁煙補助剤(咀嚼剤)の購入者との会話である。購入者からの相談に対する登録販売者の適切な説明の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
購入者 コーヒーを飲んだ後に使用してもよいですか。
a 登録販売者 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーを飲んだ後しばらくは使用を避けてください。
購入者 菓子のガムと同じように噛んで使用してもよいですか。
b 登録販売者 唾液が十分に分泌されるように、連続的にしっかり噛んで使用してください。
購入者 うつ病で通院しているのですが、使用してもよいですか。
c 登録販売者 症状を悪化させることがあるため、使用は避けてください。
購入者 早期に禁煙を達成したいので、1度に2個以上使用してもよいですか。
d 登録販売者 大量に使用しても禁煙達成が早まるものではありません。かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがありますので、1度に2個以上の使用は避けてください。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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禁煙補助剤(咀嚼剤)の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:咀嚼剤はゆっくり断続的に噛み、酸性の飲食物の後は避け、1度に2個以上使いません。
正しい組合せは1です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する項目です。コーヒーの後に使用を避ける理由は、口腔(こうくう)内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するためです。また、咀嚼剤(そしゃくざい)はゆっくり断続的に噛み、うつ病と診断されたことのある人は使用を避け、1度に2個以上使わないことが示されています。
解法ステップ
- 「コーヒーの後」「口腔内が酸性」「ニコチンの吸収低下」が結び付いているaは、手引きの説明と一致します。
- bの「連続的にしっかり噛む」は、菓子のガムのような噛み方です。咀嚼剤は「ゆっくりと断続的に噛む」ため、bは誤りです。
- cの「うつ病で症状を悪化させることがある」と、dの「1度に2個以上は避ける」は、どちらも使用上の注意と一致します。
- a・c・dが正、bが誤となる組合せを選びます。1以外は、少なくとも1つの記述の正誤が異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a:正
口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下します。コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは、咀嚼剤の使用を避けます。 -
b:誤
×「連続的にしっかり噛む」→ ○「ゆっくりと断続的に噛む」
強く続けて噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれやすくなります。その結果、口腔粘膜からの吸収が不十分になったり、吐き気や腹痛などが現れやすくなったりします。 -
c:正
うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状によって、うつ症状が悪化することがあります。そのため、使用を避ける必要があります。 -
d:正
多く使用しても禁煙達成が早まるものではありません。かえってニコチンの過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上使うのは避けます。
組合せの確認
- 選択肢1は「a正・b誤・c正・d正」で、正しい組合せです。
- 選択肢2は「a正・b誤・c正・d誤」で、dの正誤が異なります。
- 選択肢3は「a誤・b正・c正・d誤」で、a・b・dの正誤が異なります。
- 選択肢4は「a誤・b誤・c誤・d正」で、a・cの正誤が異なります。
- 選択肢5は「a正・b正・c誤・d正」で、b・cの正誤が異なります。
よくある誤解
- **「ガムだから、しっかり噛むほどよい」**とは限りません。咀嚼剤は、唾液が出すぎないようにゆっくり断続的に噛みます。
- **「多く使えば禁煙が早く進む」**という考えは誤りです。ニコチンの過剰摂取による副作用のおそれがあります。
- **「コーヒーは飲み物なので、使用方法には関係ない」**と思いがちですが、口腔内を酸性にする飲食物はニコチンの吸収に影響します。
補足コラム
禁煙補助剤には、咀嚼剤のほかにパッチ製剤があります。咀嚼剤は口腔内で放出されたニコチンが口腔粘膜から吸収され、パッチ製剤は皮膚に貼ることでニコチンが皮膚を通って血中に移行します。使用方法は剤形ごとに異なるため、咀嚼剤の噛み方をパッチ製剤に当てはめないようにしましょう。
FAQ
Q. 咀嚼剤を使っている間に喫煙してもよいですか?
A. 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用するものです。使用中や使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急に高まるおそれがあります。
A. 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用するものです。使用中や使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急に高まるおそれがあります。
Q. 噛みすぎて唾液が多く出たら、飲み込んでもよいですか?
A. 手引きでは、唾液を飲み込まず、ティッシュなどに吐き出すこととされています。
A. 手引きでは、唾液を飲み込まず、ティッシュなどに吐き出すこととされています。
関連キーワード: ニコチン置換療法、咀嚼剤、口腔粘膜、ニコチン過剰摂取、禁煙補助剤の相互作用

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