登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問57
問題文
次の記述に該当する殺菌消毒成分の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられず、器具や設備等の殺菌・消毒に用いられる成分で、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。金属腐食性がある。酸性の洗剤と反応して有毒な塩素ガスを発生する。
a サラシ粉
b クレゾール石鹸液
c 次亜塩素酸ナトリウム
d クロルヘキシジングルコン酸塩
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
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塩素系殺菌消毒成分【登録販売者解説】
正解の理由
サラシ粉・次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚刺激性が強く、器具や設備などに用いる塩素系成分です。
正しい組合せは3です。aのサラシ粉とcの次亜塩素酸ナトリウムは、記述に合う塩素系殺菌消毒成分です。bのクレゾール石鹸液とdのクロルヘキシジングルコン酸塩は、記述の特徴には当たりません。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の殺菌消毒成分です。
解法ステップ
- 「通常、人体の消毒には用いられない」「金属腐食性がある」「酸性洗剤と反応して塩素ガスが発生する」に注目します。
- これらは、強い酸化力を持つ塩素系殺菌消毒成分の特徴です。
- サラシ粉と次亜塩素酸ナトリウムが該当すると確認します。
- aとcが正、bとdが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a サラシ粉:正しいです。
塩素系殺菌消毒成分です。一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示しますが、皮膚刺激性が強いため、通常は人体の消毒には用いられません。金属腐食性があり、酸性の洗剤・洗浄剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生します。 -
b クレゾール石鹸液:誤りです。
結核菌を含む一般細菌類や真菌類に比較的広く作用しますが、大部分のウイルスには殺菌消毒作用がありません。塩素系成分ではないため、設問にある塩素ガス発生などの特徴には当たりません。 -
c 次亜塩素酸ナトリウム:正しいです。
サラシ粉と同じ塩素系殺菌消毒成分です。一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に作用し、皮膚刺激性や金属腐食性があります。酸性の洗剤・洗浄剤と混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。 -
d クロルヘキシジングルコン酸塩:誤りです。
一般細菌類や真菌類に比較的広く作用しますが、結核菌やウイルスには殺菌消毒作用がありません。塩素系成分ではなく、設問の「ウイルス全般に作用する」「酸性洗剤と反応して塩素ガスが発生する」という特徴にも当たりません。
よくある誤解
- 成分名に「塩」があっても、塩素系とは限りません。 クロルヘキシジングルコン酸塩は、塩素系殺菌消毒成分ではありません。
- 「真菌類にも作用する」だけで判断しないことが大切です。 クレゾール石鹸液やクロルヘキシジングルコン酸塩も真菌類に作用しますが、設問の特徴全体には当たりません。
- 「通常人体の消毒には用いられない」は、すべての殺菌消毒成分に当てはまる説明ではありません。塩素系成分の皮膚刺激性と結び付けて判断します。
補足コラム
塩素系殺菌消毒成分は、吐瀉物(としゃぶつ)や血液などが床にこぼれた場合の殺菌消毒にも適しています。ただし、有機物の影響を受けやすいため、対象物を洗浄してから使う方が効果的です。プラスチックやゴム製品を劣化させたり、漂白したりする性質にも注意します。
FAQ
Q. サラシ粉と次亜塩素酸ナトリウムは、同じ成分ですか?
A. 別の成分ですが、どちらも塩素系殺菌消毒成分として、手引きでは同じ特徴のグループに挙げられています。
A. 別の成分ですが、どちらも塩素系殺菌消毒成分として、手引きでは同じ特徴のグループに挙げられています。
Q. 「ウイルス全般に作用する」とは、どのような意味ですか?
A. 塩素系成分の特徴として、一般細菌類・真菌類だけでなく、ウイルスにも広く殺菌消毒作用を示すということです。殺菌消毒薬の効果は、成分の種類や濃度、使用条件などによって異なります。
A. 塩素系成分の特徴として、一般細菌類・真菌類だけでなく、ウイルスにも広く殺菌消毒作用を示すということです。殺菌消毒薬の効果は、成分の種類や濃度、使用条件などによって異なります。
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