登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問64
問題文
血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 血漿中のアルブミンと複合体を形成した医薬品成分は、代謝や排泄を受けにくくなる。
b 脂質(中性脂肪やコレステロール等)の大部分は、それぞれの脂質単独で血液中に分散している。
c 赤血球は、円球状の細胞で、脊髄で産生される。
d リンパ球は、白血球数の約1/3を占め、異物を認識するT細胞リンパ球や、抗体を産生するB細胞リンパ球等が免疫機能に関与する。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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血液の成分と働き【登録販売者解説】
正解の理由
アルブミンは医薬品成分を運び、脂質はリポタンパク質となり、リンパ球は免疫に関わります。
正しい組合せは5です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の血液の項目です。
正しい組合せは5です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の血液の項目です。
解法ステップ
- 「アルブミンと複合体を形成した医薬品成分」に注目します。アルブミンとの複合体は、代謝や排泄を受けにくくなるため、aは正しいと判断できます。
- 「脂質単独で血液中に分散」という部分を確認します。脂質は血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質をつくるため、bは誤りです。
- 「円球状」「脊髄」の2語を確認します。赤血球の形と産生場所の説明が異なるため、cは誤りです。
- dは「白血球の約1/3」「T細胞」「B細胞」の説明を確認します。いずれも正しいため、a・dが正しい組合せの5に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
アルブミンは血漿に含まれるタンパク質です。医薬品成分などと複合体をつくり、血液中で運ばれるときに、その成分が代謝や排泄を受けにくくします。 -
b 誤り
×(脂質単独で分散)→ ○(血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散)
中性脂肪やコレステロールは、水に溶けにくい成分です。そのため、血液中ではタンパク質と結合して運ばれます。 -
c 誤り
×(円球状・脊髄で産生)→ ○(中央部がくぼんだ円盤状・骨髄で産生)
「脊髄」は背骨の中を通る神経の束で、赤血球をつくる場所ではありません。「骨髄」との取り違えに注意してください。 -
d 正しい
リンパ球は白血球の約1/3を占めます。T細胞リンパ球は異物を認識し、B細胞リンパ球は異物に対する抗体を産生するなど、免疫機能に関わります。
組合せの違いも確認しましょう。
- 選択肢1は、a・bは合っていますが、cを正、dを誤としているため誤りです。
- 選択肢2は、aを誤、bを正、cを正、dを誤としており、4つすべてが正しい正誤と異なります。
- 選択肢3は、b・dは合っていますが、aを誤、cを正としているため誤りです。
- 選択肢4は、a・cは合っていますが、bを正、dを誤としているため誤りです。
よくある誤解
- 「分散している」とだけ読んで、脂質が単独で存在すると思い込まないようにしましょう。脂質はリポタンパク質として運ばれます。
- 「脊髄」と「骨髄」は、どちらも「骨」に関係する言葉ですが、役割が異なります。赤血球の産生場所は骨髄です。
- 「リンパ球は約1/3」という割合は正しい記述です。「約」を外したり、別の白血球の割合と入れ替えたりする問題に注意してください。
補足コラム
血漿中のタンパク質には、アルブミンのほかにグロブリンがあります。グロブリンの多くは、異物を特異的に認識する抗体として働きます。アルブミンは血漿の浸透圧を保つ働きや、成分を運ぶ働きがポイントです。
FAQ
Q. 白血球の中で最も多いのはリンパ球ですか?
A. いいえ。白血球の約60%を占める好中球が最も多いです。リンパ球は約1/3です。
A. いいえ。白血球の約60%を占める好中球が最も多いです。リンパ球は約1/3です。
関連キーワード: アルブミン、リポタンパク質、赤血球、白血球、リンパ球、T細胞、B細胞

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