登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問68
問題文
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 骨には、筋組織の収縮や神経の伝達調節などに働くカルシウムを蓄える機能がある。
b 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかい骨膜に覆われており、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
c 骨格筋は、酸素や栄養分の供給不足や、乳酸の蓄積によって生じる「疲労」が起きやすい筋組織である。
d 心筋は、消化管壁や膀胱等に分布する筋と同様に、自律神経に支配される平滑筋である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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骨格系と筋組織【登録販売者解説】
正解の理由
骨の関節面は軟骨に覆われ、心筋は平滑筋ではありません。
1は、a「正」・b「誤」・c「正」・d「誤」の組合せです。手引き『試験問題の作成に関する手引き』第2章「人体の働きと医薬品」の「骨格系」「筋組織」が根拠です。
解法ステップ
- aは「カルシウムを蓄える」と「筋収縮や神経伝達に関わる」の両方を確認します。どちらも正しい内容です。
- bは、関節面を覆うものが「骨膜」か「軟骨」かを見ます。
- cは、疲労しやすい筋組織が骨格筋であることを確認します。
- dは、自律神経に支配されるかどうかと、筋肉の種類が平滑筋かどうかを分けて考えます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
- a:正しいです。 骨にはカルシウムなどの無機質を蓄える機能があります。また、カルシウムは筋組織の収縮や神経の伝達調節にも関わります。
- b:誤りです。
×「柔らかな骨膜」→ ○「柔らかな軟骨層(関節軟骨)」
関節面を覆う関節軟骨が、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにします。 - c:正しいです。 骨格筋は、酸素や栄養分が不足したり、乳酸が蓄積したりすると疲労しやすい筋組織です。
- d:誤りです。
×「心筋は平滑筋」→ ○「心筋はしま筋組織」
心筋は不随意筋(自分の意思で動かすのではない筋肉)で、自律神経に支配されます。しかし、筋肉の種類は平滑筋ではなく、しま筋組織です。
組合せの確認
- **1**は、a正・b誤・c正・d誤で、記述の正誤がすべて一致します。
- 2は、dを「正」としている点が誤りです。
- 3は、bを「正」、cを「誤」としている点が誤りです。
- 4は、aを「誤」、bを「正」、dを「正」としている点が誤りです。
- 5は、aを「誤」、bを「正」、cを「誤」、dを「正」としており、すべての記述の正誤が異なります。
よくある誤解
- 関節面を覆うものを「骨膜」と取り違えることがあります。骨膜は骨質の表面を覆い、関節面は関節軟骨に覆われます。
- 心筋も自律神経に支配されるから平滑筋だと考えがちです。自律神経に支配される点と、筋肉の種類は別に判断します。
補足コラム
筋組織は、骨格筋・平滑筋・心筋に分類されます。骨格筋は体性神経に支配される随意筋です。一方、平滑筋と心筋は自律神経に支配される不随意筋です。ただし、心筋は平滑筋ではなく、しま筋組織です。
FAQ
Q. 「関節軟骨」と「骨膜」は、どこを覆うものですか?
A. 骨膜は骨質の表面を覆い、関節軟骨は骨の関節面を覆います。
A. 骨膜は骨質の表面を覆い、関節軟骨は骨の関節面を覆います。
Q. 骨に蓄えられるカルシウムは、骨の材料になるだけですか?
A. いいえ。カルシウムは骨に蓄えられるほか、筋組織の収縮や神経の伝達調節にも関わります。
A. いいえ。カルシウムは骨に蓄えられるほか、筋組織の収縮や神経の伝達調節にも関わります。
関連キーワード: 骨膜、関節軟骨、カルシウム、骨格筋、平滑筋、心筋

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