登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問70
問題文
次の生体反応のうち、副交感神経の神経伝達物質である、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用によって抑制(阻害)されるものを一つ選べ。
選択肢
1:粘性の高い唾液の分泌
2:立毛筋の収縮
3:気管支の拡張
4:グリコーゲンの分解
5:排尿筋の収縮(正解)
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自律神経と抗コリン作用【登録販売者解説】
正解の理由
抗コリン作用は副交感神経の働きを抑え、排尿筋の収縮を抑制します。
正しいのは5です。選択肢1〜4は交感神経系の反応で、選択肢5の排尿筋の収縮は副交感神経系の反応です。したがって、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用によって抑制されるのは、選択肢5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「自律神経系の働き」です。
解法ステップ
- 「アセチルコリンの働きを抑える」とあるので、副交感神経系の反応を探します。
- 選択肢の中から、排尿筋の収縮など、副交感神経の働きに関係する反応を見つけます。
- 排尿筋の収縮は排尿を促す反応です。これが抗コリン作用で抑制されます。
選択肢別の誤答解説
-
1:粘性の高い唾液の分泌
少量の粘性の高い唾液を分泌するのは、交感神経系の働きです。副交感神経のアセチルコリンの働きを抑える作用の対象として選ぶものではありません。 -
2:立毛筋の収縮
立毛筋の収縮は交感神経系の反応です。抗コリン作用で抑制される副交感神経系の反応ではありません。 -
3:気管支の拡張
気管支を拡張させるのは交感神経系の働きです。副交感神経系の反応を選ぶ問題なので、該当しません。 -
4:グリコーゲンの分解
グリコーゲンの分解は交感神経系の反応です。抗コリン作用で抑制される反応ではありません。 -
5:排尿筋の収縮
排尿筋の収縮は副交感神経系の働きで、排尿を促します。抗コリン作用はアセチルコリンの働きを抑えるため、この収縮を抑制します。
よくある誤解
-
「収縮」と書かれた反応は、すべて同じ神経の働きだと思う
立毛筋の収縮は交感神経系、排尿筋の収縮は副交感神経系です。どの器官の反応かを確認しましょう。 -
「気管支の拡張」を副交感神経の働きだと思う
気管支の拡張は交感神経系の反応です。副交感神経系では、気管支の収縮が起こります。 -
「抑制される」を、選択肢に書かれた反応がすべて弱まるという意味に捉える
問われているのは、抗コリン作用によって抑えられる副交感神経系の反応です。
補足コラム
抗コリン作用は、アセチルコリンと受容体の反応を妨げて、その働きを抑える作用です。副交感神経系の反応には、唾液分泌の亢進、心拍数の減少、気管支の収縮、排尿筋の収縮などがあります。各器官での反応を、交感神経と副交感神経で対比して覚えると整理しやすくなります。
FAQ
Q. 抗コリン作用は、アセチルコリンそのものをなくす作用ですか?
A. いいえ。手引きでは、アセチルコリンと受容体の反応を妨げ、その働きを抑える作用として説明されています。
A. いいえ。手引きでは、アセチルコリンと受容体の反応を妨げ、その働きを抑える作用として説明されています。
Q. 副交感神経の働きが抑えられると、排尿筋はどうなりますか?
A. 排尿筋の収縮が抑えられます。排尿筋の収縮は排尿を促す反応です。
A. 排尿筋の収縮が抑えられます。排尿筋の収縮は排尿を促す反応です。
関連キーワード: 抗コリン作用、自律神経、副交感神経、アセチルコリン、排尿筋

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