登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問72
問題文
医薬品の剤形とその特徴に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
剤形 特徴
選択肢
1:舌下錠 吸収され循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けた後、全身に分布する。
2:シロップ剤 小児に用いる医薬品の場合、ゼラチン等を混ぜることが多い。
3:口腔内崩壊錠 口の中で速やかに溶け、成分が消化管から吸収される。(正解)
4:チュアブル錠 容器に残った場合、すすぎ液も服用するなど工夫が必要である。
5:トローチ 口の中で噛み砕いて服用する。
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口腔用剤形の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
口腔内崩壊錠は口の中で溶け、飲み込んだ成分は消化管から吸収されます。
したがって、正しいのは3です。1・2・4・5は誤りです。根拠は第2章「人体の働きと医薬品」の剤形に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、剤形ごとの特徴が整理されています。
したがって、正しいのは3です。1・2・4・5は誤りです。根拠は第2章「人体の働きと医薬品」の剤形に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、剤形ごとの特徴が整理されています。
解法ステップ
- 「舌下錠」と「肝臓で初めに代謝」という組合せを確認します。口腔粘膜から吸収される成分は、初めに肝臓で代謝を受けずに全身へ分布します。
- 「小児用シロップ剤」に混ぜるものは、ゼラチンではなく糖類です。
- 「容器に残った分をすすいで飲む」はシロップ剤の特徴です。チュアブル錠は口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用します。
- 「トローチ」は噛まずに口の中でゆっくり溶かします。以上から、口の中で溶けた後に消化管から吸収される3を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:舌下錠
×「初めに肝臓で代謝を受けた後」→ ○「初めに肝臓で代謝を受けることなく」
舌下錠の成分は口腔粘膜から吸収されます。その血液は肝臓を経由せずに心臓へ向かうため、成分は初めに肝臓で代謝されずに全身へ分布します。 -
2:シロップ剤
×「ゼラチン等を混ぜることが多い」→ ○「白糖等の糖類を混ぜることが多い」
小児用のシロップ剤には、苦味やにおいを感じにくくするため、白糖などの糖類が混ぜられることがあります。 -
3:口腔内崩壊錠
正しい記述です。口の中の唾液で速やかに溶け、飲み込んだ後、成分は消化管から吸収されます。口の中で溶けることと、口腔粘膜から吸収されることは別です。 -
4:チュアブル錠
×「容器に残った場合、すすぎ液も服用」→ ○「口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用」
容器に残りやすく、すすいで飲む工夫が必要なのはシロップ剤です。チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりする剤形です。 -
5:トローチ
×「口の中で噛み砕いて服用」→ ○「飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用」
トローチは口の中や喉に作用させる剤形です。噛み砕かず、ゆっくり溶かして使います。
よくある誤解
- 「口の中で溶ける」=「口腔粘膜から吸収される」ではありません。 口腔内崩壊錠は、溶けた後に飲み込まれ、消化管から吸収されます。
- 似た剤形の特徴を入れ替えるひっかけに注意します。「すすぎ液も飲む」はシロップ剤、「噛み砕く」はチュアブル錠、「ゆっくり溶かす」はトローチです。
補足コラム
剤形は、使う人の年齢や身体の状態、成分の性質などに合わせて選ばれます。たとえば、口腔内崩壊錠は水なしでも服用しやすく、チュアブル錠も水なしで服用できます。ただし、どちらも「口の中で扱う」という共通点だけで判断せず、舐める・噛む・溶かすといった使い方まで区別しましょう。
FAQ
Q. 舌下錠と口腔内崩壊錠は、どちらも口の中で使うのに、何が違いますか?
A. 舌下錠は口腔粘膜から成分を吸収させる剤形です。口腔内崩壊錠は唾液で溶かして飲み込み、成分を消化管から吸収させます。
A. 舌下錠は口腔粘膜から成分を吸収させる剤形です。口腔内崩壊錠は唾液で溶かして飲み込み、成分を消化管から吸収させます。
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