登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問73
問題文
薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
b 医薬品の効力をより強く期待する場合は、添付文書に記載された用法用量より服用量を増やしたり、服用間隔を短くするなどの工夫が必要である。
c 医薬品が効果を発揮するためには、その対象である器官や組織中に、最小有効濃度以上の濃度で分布する必要がある。
d 循環血液中に移行した有効成分の濃度は、ある時点でピークに達した後に低下するが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためと考えられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
薬の体内での働き【登録販売者解説】
正解の理由
受容体などとの結合で作用し、効果には一定以上の濃度が必要です。服用量や間隔は自己判断で変えません。
正しい組合せは 2 で、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の体内での働き」です。
正しい組合せは 2 で、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の体内での働き」です。
解法ステップ
- aの「受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合」は、薬の作用の仕組みとして正しいかを確認します。
- bの「服用量を増やす」「服用間隔を短くする」は、用法・用量を守ることと合わないため、誤りと判断します。
- cの「最小有効濃度以上」と、dの「ピーク後に低下する理由」を確認します。
- a正・b誤・c正・d正の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 循環血液中に移行した有効成分は、標的となる細胞の受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その働きを変化させて薬効や副作用を現します。
- b:誤りです。
×「服用量を増やしたり、服用間隔を短くしたりする」→ ○「使用量及び使用間隔は定められている」
多く服用したり、間隔を十分にあけずに追加したりしても、薬効が強くなるとは限りません。副作用や毒性が現れやすくなるおそれがあります。 - c:正しいです。 有効成分が作用の対象となる器官や組織に一定以上の濃度で分布し、最小有効濃度を超えると、薬効が現れます。
- d:正しいです。 血中濃度は吸収に伴って上昇し、ピークに達した後、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため低下します。
よくある誤解
- 「服用量を増やせば、薬効もその分強くなる」と考えがちです。濃度が高くなりすぎても薬効が強くなるとは限らず、有害な作用が現れやすくなることがあります。
- 「薬効が現れるには、血液中の濃度だけが重要」と思いがちです。作用の対象となる器官や組織に有効成分が分布することが必要です。血中濃度は、その分布量を考える目安として用いられます。
補足コラム
全身作用を目的とする医薬品では、血中濃度が最小有効濃度未満の「無効域」と、毒性が現れる「危険域」の間にある「有効域」に保たれるよう、使用量や使用間隔が定められています。定められた用法・用量を守ることが大切です。
FAQ
Q. 血中濃度が下がると、薬効はどうなりますか?
A. 血中濃度が最小有効濃度を下回ると、薬効は消失します。
A. 血中濃度が最小有効濃度を下回ると、薬効は消失します。
Q. なぜ血中濃度を、器官や組織中の濃度の目安にするのですか?
A. 器官や組織に存在する有効成分の量を直接調べることが容易でないためです。
A. 器官や組織に存在する有効成分の量を直接調べることが容易でないためです。
関連キーワード: 受容体、最小有効濃度、血中濃度、代謝、排泄、用法・用量

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
