登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問76
問題文
精神神経系に現れる副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 眠気を催すことが知られている医薬品を通常の用法・用量で使用する場合には、乗物や危険な機械類の運転操作に注意する必要はない。
b 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
c 無菌性髄膜炎は、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ等の症状が現れ、早期に原因医薬品の使用を中止しても予後不良となることがほとんどである。
d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感等が生じた場合、原因と考えられる医薬品の服用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応を要する。
選択肢
1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
無菌性髄膜炎は基礎疾患がある人で発症リスクが高く、早期に原因医薬品を中止すれば予後は比較的良好です。
正しい組合せは 4(b、d)です。aとcは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第2章「精神神経系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「通常の用法・用量でも運転操作に注意は不要」という断定に注目します。眠気を催す医薬品では、通常どおりの使用でも運転操作に注意が必要です。
- bは「全身性エリテマトーデス(ぜんしんせいエリテマトーデス)や関節リウマチなどの基礎疾患がある人」という部分を確認します。無菌性髄膜炎の発症リスクが高い人の説明です。
- cの「予後不良となることがほとんど」に注目します。手引きでは、早期に原因医薬品を中止すれば、予後は比較的良好であることがほとんどとされています。
- dは、心臓や血管に作用する医薬品による症状と、その後の対応が手引きの説明に合っています。bとdを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「注意する必要はない」→ ○眠気を催す医薬品では、乗物や危険な機械類の運転操作に注意が必要です。通常の用法・用量で使っていても、副作用が現れることがあるためです。 -
b
無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液に細菌や真菌が検出されない髄膜炎です。医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの基礎疾患がある人では、発症リスクが高いとされています。 -
c
×「早期に中止しても予後不良となることがほとんど」→ ○「早期に中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんど」です。重い後遺症が残った例も報告されていますが、「予後不良がほとんど」とするのは誤りです。 -
d
心臓や血管に作用する医薬品によって、頭痛、めまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)などが生じることがあります。その場合は原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
組合せの確認
- 選択肢1(a、c)は、誤りの記述であるaとcを含むため適切ではありません。
- 選択肢2(a、d)は、正しいdを含みますが、誤りのaを含み、正しいbを含まないため適切ではありません。
- 選択肢3(b、c)は、正しいbを含みますが、誤りのcを含み、正しいdを含まないため適切ではありません。
- 選択肢4(b、d)は、どちらも正しい記述です。
よくある誤解
- 「通常の用法・用量なら副作用は起きない」と考えないようにしましょう。手引きでは、通常の使用でも副作用が現れることがあるとされています。
- 無菌性髄膜炎について、「重い後遺症の例がある」ことと「予後不良がほとんど」を混同しないようにしましょう。早期に原因医薬品を中止した場合は、予後が比較的良好であることがほとんどです。
- 症状だけを覚えるのではなく、症状が現れたときの対応もセットで確認しましょう。原因医薬品の使用中止が基本で、症状によっては医師の診療が必要です。
補足コラム
無菌性髄膜炎では、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐などが現れることがあります。症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、医師の診療を受ける必要があります。
FAQ
Q. 無菌性髄膜炎は、必ず医薬品が原因で起こるのですか?
A. いいえ。多くはウイルスが原因と考えられていますが、医薬品の副作用などによって生じることもあります。
A. いいえ。多くはウイルスが原因と考えられていますが、医薬品の副作用などによって生じることもあります。
Q. 無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品を中止すれば後遺症は残りませんか?
A. 早期に中止した場合は予後が比較的良好であることがほとんどですが、重篤な後遺症が残った例も報告されています。「必ず後遺症が残らない」とは言い切れません。
A. 早期に中止した場合は予後が比較的良好であることがほとんどですが、重篤な後遺症が残った例も報告されています。「必ず後遺症が残らない」とは言い切れません。
関連キーワード: 無菌性髄膜炎、眠気、浮動感、精神神経系の副作用

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