登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問77
問題文
消化器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
b 消化性潰瘍は、胃腸に関する自覚症状や黒色便のみにより発見される。
c 医薬品の作用により、腸内容物の通過が妨げられることはない。
d 口内炎、口腔内の荒れや刺激感などは、医薬品の副作用によって生じることはない。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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消化器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
消化性潰瘍は粘膜筋板を超える欠損で、消化器系の副作用には腸内容物の通過障害や口内炎もあります。
4が正しい組合せです。aは正、b・c・dは誤りです。根拠は、第2章「人体の働きと医薬品」の副作用に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、消化性潰瘍の状態や、医薬品によって生じる消化器系の症状が説明されています。
解法ステップ
- aでは「粘膜筋板を超えて欠損」という定義が合っているかを見ます。
- bの「みに」に注目します。症状や黒色便だけに発見方法を限定してよいかを考えます。
- c・dの「ことはない」に注目します。医薬品の副作用で腸の通過障害や口内炎が起こり得るかを確認します。
- aだけが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。 消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)とは、胃や十二指腸の粘膜(ねんまく)が傷害され、その一部が粘膜筋板(ねんまくきんばん)を超えて欠損した状態です。
記述 b
誤りです。 消化性潰瘍は、胃腸に関する自覚症状や黒色便(こくしょくべん)だけで発見されるとは限りません。潰瘍があっても自覚症状が乏しい場合があるため、「みによって」と発見方法を限定するのは誤りです。
記述 c
×「妨げられることはない」→ ○「妨げられることがある」
医薬品の副作用によって、腸内容物(ちょうないようぶつ)の通過が妨げられることがあります。「ない」と断定している点が誤りです。
記述 d
×「生じることはない」→ ○「生じることがある」
消化器に対する医薬品の副作用として、口内炎や口腔内(こうくうない)の荒れ、刺激感などが生じることがあります。
選択肢の組合せ
- 1:aを誤、bを正、cを正としており、a・b・cの判定が異なります。
- 2:cを正としている点が異なります。cは誤りです。
- 3:bを正、dを正としている点が異なります。b・dは誤りです。
- 5:aを誤としている点が異なります。aは正しい記述です。
よくある誤解
- 「黒色便があれば必ず消化性潰瘍」「消化性潰瘍なら必ず自覚症状がある」と考えないようにします。bは「のみ」という限定が誤りです。
- c・dのように「ことはない」と強く否定する文は、医薬品の副作用として起こり得る症状がないかを確認します。
- 消化性潰瘍の定義では、「粘膜筋板を超える」という深さがポイントです。
補足コラム
消化器系の副作用には、吐きけ・嘔吐、食欲不振、腹部の不快感や膨満感、腹痛などもあります。口内炎もその一つとして挙げられているため、「口の中の症状だから消化器系とは無関係」と決めつけないことが大切です。
FAQ
口内炎は、医薬品の副作用以外でも起こりますか?
はい。口内炎にはさまざまな要因があり、医薬品の副作用として生じる場合もあります。
はい。口内炎にはさまざまな要因があり、医薬品の副作用として生じる場合もあります。
関連キーワード: 消化性潰瘍、粘膜筋板、黒色便、腸内容物、口内炎

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