登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問78
問題文
呼吸器系に現れる副作用のうち、間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b 軽労作時にも息切れを感じることがあり、その際必ず発熱を伴う。
c 自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
d 一般的に、医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)のうちに起きることが多い。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
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間質性肺炎の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
間質性肺炎は、肺を支える組織に炎症が起こり、発症までには一般に1〜2週間程度かかることが多い副作用です。
正しい組合せは 5 です。aは誤り、bは誤り、cは正しい、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の呼吸器系に現れる副作用です。
解法ステップ
- aの「細菌に感染して炎症を生じた」は、通常の肺炎の説明かどうかを確認します。
- bの「必ず発熱」とdの「1時間以内」は、断定や時間の数字に注目します。
- cの「肺線維症に移行することがある」は、悪化した場合の経過として正しいかを確認します。
- a・b・dが誤り、cが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたもの」→ ○「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたもの」です。前者は通常の肺炎の説明です。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管の間で酸素を取り込む働きが低下します。
×「気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたもの」→ ○「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたもの」です。前者は通常の肺炎の説明です。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管の間で酸素を取り込む働きが低下します。
記述b
×「必ず発熱を伴う」→ ○「発熱等の症状を呈する」です。息切れや息苦しさ、痰(たん)の出ない咳、発熱などが現れることがありますが、発熱が必ず伴うという記述は誤りです。「必ず」という断定に注意します。
×「必ず発熱を伴う」→ ○「発熱等の症状を呈する」です。息切れや息苦しさ、痰(たん)の出ない咳、発熱などが現れることがありますが、発熱が必ず伴うという記述は誤りです。「必ず」という断定に注意します。
記述c
正しい記述です。自然に回復することもありますが、悪化すると肺線維症(肺の組織が硬くなっていく状態)に移行することがあります。
正しい記述です。自然に回復することもありますが、悪化すると肺線維症(肺の組織が硬くなっていく状態)に移行することがあります。
記述d
×「短時間(1時間以内)」→ ○「1〜2週間程度」です。使用開始直後に起きることが多い、という記述ではありません。
×「短時間(1時間以内)」→ ○「1〜2週間程度」です。使用開始直後に起きることが多い、という記述ではありません。
組合せの選択肢
- 1:a・b・cを「正・正・誤」としていますが、実際は「誤・誤・正」です。dの「誤」は合っています。
- 2:aを「正」としていますが、aは誤りです。b・c・dの正誤は合っています。
- 3:a・c・dを「正・誤・正」としていますが、実際は「誤・正・誤」です。bの「誤」は合っています。
- 4:dを「正」としていますが、「1時間以内」ではなく「1〜2週間程度」が多いため、dは誤りです。a・b・cの正誤は合っています。
- 5:a・b・c・dを「誤・誤・正・誤」としており、正しい組合せです。
よくある誤解
- 通常の肺炎と間質性肺炎を混同し、「細菌感染による炎症」と考えてしまうことがあります。通常の肺炎は気管支や肺胞の細菌感染、間質性肺炎は肺を支える組織の炎症です。
- 症状の列挙を「すべて必ず現れる」と読み替えてしまうことがあります。「発熱等」と「必ず発熱」は意味が異なります。
- 「1時間以内」と「1〜2週間程度」の時間を取り違えないようにします。
補足コラム
間質性肺炎では、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下します。そのため血液に酸素を十分取り込めなくなり、息切れや息苦しさなどにつながります。痰の出ない咳も、見分ける手がかりの一つです。
FAQ
「間質」とは何を指しますか?
肺胞と毛細血管を取り囲み、それらを支えている組織です。間質性肺炎は、この組織に炎症が起こるものです。
肺胞と毛細血管を取り囲み、それらを支えている組織です。間質性肺炎は、この組織に炎症が起こるものです。
薬の使用開始から1〜2週間以内なら、必ず間質性肺炎が起きますか?
いいえ。「1〜2週間程度で起きることが多い」という目安であり、必ず起きるという意味ではありません。
いいえ。「1〜2週間程度で起きることが多い」という目安であり、必ず起きるという意味ではありません。
関連キーワード: 間質性肺炎、肺胞、毛細血管、肺線維症、呼吸器系の副作用

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