登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問79
問題文
循環器系に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の最も適切な組合せを一つ選べ。
息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、( a )の可能性を疑う。
不整脈は、心臓の拍動リズムが乱れる病態で、不整脈の種類によっては失神することもある。このような場合は( b )の使用を考慮するとともに、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する。また、医薬品の代謝機能の( c )により発症リスクが高まることがある。
選択肢
1:虚血性心疾患、ペースメーカー、低下
2:鬱血性心不全、自動体外式除細動器(AED)、上昇
3:鬱血性心不全、自動体外式除細動器(AED)、低下(正解)
4:虚血性心疾患、自動体外式除細動器(AED)、上昇
5:虚血性心疾患、ペースメーカー、上昇
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循環器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
息切れ・むくみ・急な体重増加などは鬱血性心不全、不整脈による失神ではAED、医薬品の代謝機能は低下するとリスクが高まります。
3は、(a)鬱血性心不全、(b)自動体外式除細動器(AED)、(c)低下の組合せです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」の「循環器系に現れる副作用」が根拠です。
解法ステップ
- 「息切れ、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰」という症状のまとまりから、心臓が十分な血液を送り出せず肺などに血液がたまる鬱血性心不全を選びます。
- 不整脈で失神する場合に考慮する機器は、心拍リズムを調整するペースメーカーではなく、緊急時に用いるAEDです。
- 医薬品の代謝機能については、「上昇」ではなく「低下」が発症リスクを高める語句です。
- この3点がそろう組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a
×(虚血性心疾患)→ ○(鬱血性心不全)
息切れ、疲れやすさ、足のむくみ、急な体重増加、咳とピンク色の痰は、鬱血性心不全の可能性を疑う症状として示されています。虚血性心疾患への置き換えが誤りです。 -
b
×(ペースメーカー)→ ○(自動体外式除細動器(AED))
不整脈の種類によって失神する場合の記述では、AEDの使用を考慮します。ペースメーカーは心臓の拍動を支える機器であり、この文の空欄に入る機器とは異なります。 -
c
×(上昇)→ ○(低下)
医薬品の代謝機能の低下により、不整脈の発症リスクが高まることがあります。「上昇」への置き換えが誤りです。
組合せごとの確認
- 1:aが「虚血性心疾患」、bが「ペースメーカー」で誤りです。cの「低下」は合っています。
- 2:aの「鬱血性心不全」とbの「AED」は合っていますが、cが「上昇」で誤りです。
- 4:bの「AED」は合っていますが、aが「虚血性心疾患」、cが「上昇」で誤りです。
- 5:aが「虚血性心疾患」、bが「ペースメーカー」、cが「上昇」で、3つとも誤りです。
よくある誤解
- 「息切れ」だけを見て判断し、足のむくみや急な体重増加など、症状の組合せを見落とすことがあります。複数の特徴をまとめて押さえましょう。
- 不整脈という語から、すぐにペースメーカーを選んでしまうのがひっかけです。この問題では「失神」と「救急救命処置」の文脈に注目します。
- 「代謝機能の上昇」と「低下」を反対に取り違えないようにします。
補足コラム
鬱血性心不全は、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出せず、肺などに血液がたまって症状が現れる状態です。一方、虚血性心疾患は、この設問で示されている症状のまとまりに対応する語句ではありません。症状の並びと病名をセットで覚えると、選び分けやすくなります。
FAQ
Q. 症状が書かれていれば、鬱血性心不全と判断してよいのですか?
A. 症状から病名を確定するという意味ではありません。手引きでは、これらの症状がある場合に鬱血性心不全の可能性を疑い、医師の診療を受ける必要があるとしています。
A. 症状から病名を確定するという意味ではありません。手引きでは、これらの症状がある場合に鬱血性心不全の可能性を疑い、医師の診療を受ける必要があるとしています。
Q. 不整脈があれば、どの場合もAEDを使うのですか?
A. いいえ。この設問は、不整脈の種類によって失神する場合を扱っています。「不整脈なら常にAED」と一般化しないようにしましょう。
A. いいえ。この設問は、不整脈の種類によって失神する場合を扱っています。「不整脈なら常にAED」と一般化しないようにしましょう。
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