登録販売者 2021年 中国・四国 問09
問題文
小児が医薬品を使用する際に留意すべき事項に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b )。また、血液脳関門が未発達であるため、( c )に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。
選択肢
1:長く、高い、末梢神経系
2:短く、低い、中枢神経系
3:短く、高い、末梢神経系
4:長く、低い、中枢神経系
5:長く、高い、中枢神経系(正解)
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小児の医薬品吸収と血液脳関門【登録販売者解説】
正解の理由
小児は「腸が長く、吸収率が高い」、血液脳関門(けつえきのうかんもん)が未発達なため、中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)に作用する医薬品の影響を受けやすいです。
(a)は「長く」、(b)は「高い」、(c)は「中枢神経系」の組合せです。これに当たるのは5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の小児の医薬品使用上の注意です。
解法ステップ
- 「身体の大きさに対して腸が」という比較に注目します。手引きでは、小児の腸は大人より長いとされています。
- 腸が長い小児は、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いと確認します。
- 「血液脳関門が未発達」なら、医薬品の成分が脳の組織に達しやすいと考えます。脳に関係するのは中枢神経系です。
- 「長く・高い・中枢神経系」と一致する組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:長く・高い・末梢神経系
(a)の「長く」と(b)の「高い」は合っています。(c)は末梢神経系ではなく、中枢神経系です。 -
2:短く・低い・中枢神経系
(c)の中枢神経系は合っていますが、(a)は「短く」ではなく「長く」、(b)は「低い」ではなく「高い」です。 -
3:短く・高い・末梢神経系
(b)の「高い」は合っています。(a)は「短く」ではなく「長く」、(c)は末梢神経系ではなく中枢神経系です。 -
4:長く・低い・中枢神経系
(a)の「長く」と(c)の中枢神経系は合っています。(b)は「低い」ではなく「高い」です。 -
5:長く・高い・中枢神経系
3つの空欄すべてが手引きの内容と一致しています。
よくある誤解
- 腸が大人より長いことから、吸収率も低くなると考えてしまうことがあります。手引きでは、小児の吸収率は相対的に高いとされています。
- 血液脳関門を「脳を守る仕組み」とだけ覚え、小児でも医薬品の成分が脳に届きにくいと思い込むことがあります。小児はこの関門が未発達なので、成分が脳の組織に達しやすい点がポイントです。
- 「神経系」という言葉だけで末梢神経系を選ばないようにしましょう。問題文では、血液脳関門から脳への影響を考えます。
補足コラム
小児用医薬品の使用上の注意で用いられる年齢区分は、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満です。また、一般用医薬品を使用している人が医療機関を受診する際は、その医薬品の添付文書などを持参して見せるよう説明されることがあります。
FAQ
血液脳関門は、どのような働きをする仕組みですか?
血液中の成分が脳の組織へ移るのを選択的に制限し、脳の環境を保つ仕組みです。
血液中の成分が脳の組織へ移るのを選択的に制限し、脳の環境を保つ仕組みです。
小児は、医薬品を大人と同じように受けつけると考えてよいですか?
いいえ。小児は医薬品を受けつける生理機能が未発達なため、使用には特に配慮が必要です。
いいえ。小児は医薬品を受けつける生理機能が未発達なため、使用には特に配慮が必要です。
関連キーワード: 小児の医薬品使用、吸収率、血液脳関門、中枢神経系、年齢区分

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