戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 中国・四国 問109


問題文

以下の漢方処方製剤について、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「してはいけないこと」の項目中に「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。

選択肢

1:大黄甘草湯
2:防風通聖散
3:小柴胡湯
4:柴胡桂枝湯
5:芍薬甘草湯(正解)

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芍薬甘草湯の連用注意【登録販売者解説】

正解の理由

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、症状があるときだけ服用し、連用を避ける処方です。
該当するのは5の芍薬甘草湯です。手引きには、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける」とあります。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、うっ血性心不全、心室頻拍が生じることも記載されています。
根拠は第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の添付文書に関する項目です。処方ごとの注意点として、第3章にも芍薬甘草湯の連用を避ける旨が示されています。

解法ステップ

  1. 設問の決め手は「症状があるときのみ」と「連用しないこと」です。
  2. 芍薬甘草湯に、この注意がそのまま示されているかを確認します。
  3. ほかの処方にある注意(副作用、体質との適合など)と混同せず、文言が一致する処方を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう):体力に関わらず広く用いられ、便秘などに適するとされる処方です。体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢などが現れやすいとされます。設問の「症状があるときのみ服用し、連用を避ける」という注意とは別の論点です。
  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):肥満症に用いられる処方の一つですが、どのような肥満症にも適するわけではないとされています。この設問で問われている連用注意の処方ではありません。
  • 小柴胡湯(しょうさいことう):まれに間質性肺炎や肝機能障害などが生じることがあり、インターフェロン製剤で治療を受けている人は使用を避ける必要があります。設問の連用注意とは異なる注意点です。
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐き気などがある人の胃腸炎や、かぜの中期から後期の症状に適するとされます。小柴胡湯と同様、間質性肺炎や肝機能障害などの注意がありますが、設問の連用注意とは異なります。
  • 芍薬甘草湯:体力に関わらず、筋肉の急なけいれんを伴う痛みなどに用いられます。「症状があるときのみ服用し、連用を避ける」とされているため、該当します。

よくある誤解

  • 漢方処方製剤はすべて、同じように「連用を避ける」と考えてしまう誤りです。処方ごとに添付文書上の注意は異なります。
  • 「副作用がある処方」と「症状があるときだけ服用する処方」を混同しないようにしましょう。副作用の注意があっても、設問の文言と一致するとは限りません。
  • 「連用しないこと」と「一定期間服用しても改善しなければ相談すること」は別の注意です。文言の違いに注目します。

補足コラム

芍薬甘草湯を見分ける手がかりは、「筋肉の急なけいれんを伴う痛み」と「症状があるときのみ服用」の組合せです。処方の適応だけでなく、添付文書に記載される使用上の注意も、処方ごとに確認しましょう。

FAQ

Q. 「連用を避ける」とは、症状がないときも続けて服用しないという意味ですか?
A. はい。手引きでは、症状があるときのみの服用にとどめ、連用を避けるとされています。
Q. 小柴胡湯の注意も、同じ「連用を避ける」という内容ですか?
A. この問題で問われている注意とは異なります。小柴胡湯では、間質性肺炎などの副作用や、インターフェロン製剤との併用に関する注意が示されています。

関連キーワード: 芍薬甘草湯、漢方処方製剤、連用、添付文書、使用上の注意
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