登録販売者 2021年 中国・四国 問111
問題文
以下の医薬品の成分のうち、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「6歳未満の小児」と記載することとされているものとして正しいものはどれか。
選択肢
1:アスピリン
2:ロペラミド
3:サリチル酸ナトリウム
4:アミノ安息香酸エチル(正解)
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アミノ安息香酸エチルの小児使用制限【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症のおそれから6歳未満の小児に使用しません。
正しい選択肢は4です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第5章「医薬品の適正使用・安全対策」では、アミノ安息香酸エチルについて、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」に「6歳未満の小児」と記載するとされています。
メトヘモグロビン血症(赤血球の酸素を運ぶ働きが低下する病気)では、体に酸素を届けにくくなります。アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分(使った部分の感覚を鈍らせる成分)ですが、この副作用が注意点です。
解法ステップ
- 問題文の手がかりは、**「6歳未満」と「メトヘモグロビン血症」**の組合せです。
- 「小児に使用しない成分」というだけでなく、使用制限の理由まで確認します。
- アミノ安息香酸エチルが、この副作用を理由に「6歳未満の小児」と記載される成分だと分かれば、4を選べます。
選択肢別の誤答解説
-
1:アスピリン
サリチル酸系の解熱鎮痛成分です。手引きでは、アスピリンなどについて、主に小児のライ症候群との関連から注意が示されています。メトヘモグロビン血症を理由とする「6歳未満」の記載とは異なります。 -
2:ロペラミド
下痢を抑える成分です。手引きには、乳幼児が過量に摂取した場合に、中枢神経系の障害や呼吸抑制などが起きたとの報告が示されています。注意が必要な成分ですが、この問題で問われているメトヘモグロビン血症とは理由が異なります。 -
3:サリチル酸ナトリウム
サリチル酸系の成分です。アスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分に関する小児の注意と混同しないようにしましょう。この問題の「メトヘモグロビン血症のおそれによる6歳未満の使用制限」に当たる成分ではありません。 -
4:アミノ安息香酸エチル
局所麻酔成分です。メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用を避ける対象として示されています。
よくある誤解
- 「小児に注意」とあれば、年齢や理由を見ずに同じ扱いにする
成分によって、注意する年齢や理由は異なります。「何歳未満か」と「なぜ使用できないのか」をセットで覚えましょう。 - ロペラミドとアミノ安息香酸エチルを、同じ副作用の成分だと思う
どちらも小児に関する注意がありますが、ロペラミドは過量摂取時の中枢神経系障害など、アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症がポイントです。 - アスピリンの小児注意を、6歳未満の記載と取り違える
アスピリンで問われやすい小児の注意は、ライ症候群との関連です。原因となる成分と注意の理由を混同しないようにします。
補足コラム
アミノ安息香酸エチルは、胃腸鎮痛鎮痙薬などに局所麻酔成分として配合されることがあります。痛みを感じにくくする成分ですが、痛みの背後にある重大な状態を見過ごすおそれもあるため、長期間漫然と使用しないことも手引きで示されています。
FAQ
メトヘモグロビン血症では、体の中で何が起きますか?
赤血球中のヘモグロビンの一部がメトヘモグロビンに変化し、赤血球が酸素を運ぶ能力が低下します。
赤血球中のヘモグロビンの一部がメトヘモグロビンに変化し、赤血球が酸素を運ぶ能力が低下します。
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