登録販売者 2021年 中国・四国 問113
問題文
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「相談すること」の項目中に「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人」を記載することとされている医薬品の成分とその理由の組み合わせについて、正しいものはどれか。
成分 理由
選択肢
1:メチルエフェドリン塩酸塩 甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため。
2:ジプロフィリン 副交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。
3:フェニレフリン塩酸塩 交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。(正解)
4:沈降炭酸カルシウム 中枢神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。
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甲状腺疾患と交感神経刺激成分【登録販売者解説】
正解の理由
フェニレフリン塩酸塩=交感神経系を興奮させ、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)の症状を悪化させるおそれがあります。
正しい組合せは3です。フェニレフリン塩酸塩は交感神経系を興奮させる成分であり、甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症の人では症状を悪化させるおそれがあります。根拠は第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「相談すること」に関する記載です。手引きでは、交感神経系の緊張が甲状腺機能亢進症の主な症状に関係すると説明されています。
解法ステップ
- 成分名から、交感神経系に作用する成分かどうかを見ます。
- フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を興奮させるアドレナリン作動成分です。
- 理由の「交感神経系の興奮作用」と「症状を悪化させるおそれ」が成分の作用と一致する組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
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1:メチルエフェドリン塩酸塩/甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれメチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を興奮させるアドレナリン作動成分です。甲状腺機能障害などで注意が必要になる成分ですが、理由は甲状腺ホルモンの吸収阻害ではありません。吸収を阻害するおそれがある成分として挙げられているのは、沈降炭酸カルシウムなどです。
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2:ジプロフィリン/副交感神経系の興奮作用ジプロフィリンはキサンチン系成分で、中枢神経系を興奮させる作用があります。甲状腺機能障害などで注意が必要ですが、理由は副交感神経系の興奮ではありません。
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3:フェニレフリン塩酸塩/交感神経系の興奮作用フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。交感神経系を興奮させ、症状を悪化させるおそれがあるため、理由と成分が一致します。
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4:沈降炭酸カルシウム/中枢神経系の興奮作用沈降炭酸カルシウムは、甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがある成分です。中枢神経系を興奮させる成分ではないため、理由が誤りです。
よくある誤解
- 「甲状腺疾患への注意=甲状腺ホルモンの吸収阻害」と考えてしまうことに注意してください。交感神経を興奮させる成分と、甲状腺ホルモンの吸収を阻害する成分は、注意が必要な理由が異なります。
- ジプロフィリンの作用を「副交感神経系」と取り違えないことが大切です。手引きで説明されているのは、中枢神経系の興奮作用です。
- 成分が注意対象に挙げられていても、組み合わせられた理由まで正しいとは限りません。成分と理由を別々に確認します。
補足コラム
甲状腺機能障害に関する注意では、成分ごとに理由を整理すると混同しにくくなります。
- フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩など:交感神経系を興奮させ、症状を悪化させるおそれがあります。
- ジプロフィリン:中枢神経系を興奮させ、症状の悪化を招くおそれがあります。
- 沈降炭酸カルシウムなど:甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあります。
FAQ
Q. ジプロフィリンも、甲状腺機能障害の人が注意する成分ですか?
A. 手引きでは注意が必要な成分として挙げられています。ただし、その理由は交感神経系の興奮ではなく、中枢神経系の興奮作用です。
A. 手引きでは注意が必要な成分として挙げられています。ただし、その理由は交感神経系の興奮ではなく、中枢神経系の興奮作用です。
Q. 「相談すること」は、成分の副作用そのものを指しますか?
A. いいえ。添付文書で、使用前に専門家へ相談する対象となる人を示す項目です。この問題では、甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人が対象です。
A. いいえ。添付文書で、使用前に専門家へ相談する対象となる人を示す項目です。この問題では、甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人が対象です。
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