登録販売者 2021年 中国・四国 問38
問題文
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、うつ等の精神神経症状を生じることがある。
b 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限って発生する。
c 医薬品の副作用を原因とする無菌性髄膜炎を過去に経験した人であっても、その症状が軽度であった場合には、再度、同じ医薬品を使用しても再発するおそれはない。
d 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
精神神経症状は通常の用法・用量でも起こり、無菌性髄膜炎は基礎疾患がある人で発症リスクが高く、再発することもあります。
正しい組合せは1です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「精神神経系に現れる副作用」「無菌性髄膜炎」です。
解法ステップ
- aは「物事に集中できない」「うつ等」が、医薬品の副作用として示されている症状かを確認します。
- bは「不適正な使用がなされた場合に限って」という限定に注目します。通常の用法・用量でも起こるかが判断のポイントです。
- cは「軽度なら再発しない」という部分を確認します。過去に軽度の症状があっても、同じ医薬品で再発することがあります。
- dは、無菌性髄膜炎の発症リスクが高い人として挙げられた基礎疾患と照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
- 医薬品の副作用で中枢神経系(脳や脊髄など、体の働きを調整する神経系)が影響を受け、集中できない、落ち着きがなくなる、うつなどの精神神経症状が現れることがあります。
-
b 誤り
- ×「不適正な使用がなされた場合に限って」→ ○「通常の用法・用量でも発生することがある」
- 大量服用や長期連用などの不適正な使用だけでなく、通常の使い方でも精神神経症状が起こることがあります。「限って」という限定が誤りです。
-
c 誤り
- ×「再発するおそれはない」→ ○「再度、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合がある」
- 無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、医薬品の副作用で起こることがあります。過去の症状が軽度でも、同じ医薬品で再発する可能性があります。
-
d 正しい
- 医薬品の副作用による無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス(ぜんしんせいエリテマトーデス)、混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)、関節リウマチなどの基礎疾患がある人で、発症リスクが高いとされています。
組合せを照らすと、2はa・b・d、3はc・d、4はb・c・d、5はa・b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「副作用は、用量を守らなかったときだけ起こる」と考えてしまうことがあります。bの「限って」のような限定表現に注意しましょう。
- 「症状が軽ければ、同じ薬を再び使っても問題ない」とは限りません。cは、軽度だった場合にも再発することがある点を問うています。
- 「無菌性」という語から、医薬品が原因になることはないと思い込むのは誤りです。無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用によっても生じることがあります。
補足コラム
無菌性髄膜炎とは、髄液に細菌や真菌が検出されない髄膜炎です。多くはウイルスが原因と考えられていますが、医薬品の副作用などによって生じることもあります。原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受ける必要がある副作用として手引きに記載されています。
FAQ
無菌性髄膜炎は、感染症ではないのですか?
無菌性髄膜炎は、髄液に細菌や真菌が検出されない髄膜炎を指します。ウイルスが原因の場合もあれば、医薬品の副作用などが原因の場合もあります。
無菌性髄膜炎は、髄液に細菌や真菌が検出されない髄膜炎を指します。ウイルスが原因の場合もあれば、医薬品の副作用などが原因の場合もあります。
精神神経症状には、どのようなものがありますか?
集中できない、落ち着きがなくなる、眠気、不眠、不安、震え、興奮、うつなどが挙げられます。
集中できない、落ち着きがなくなる、眠気、不眠、不安、震え、興奮、うつなどが挙げられます。
関連キーワード: 精神神経症状、無菌性髄膜炎、中枢神経系、基礎疾患

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