登録販売者 2021年 中国・四国 問64
問題文
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:葛根湯は、重篤な副作用として肝機能障害、偽アルドステロン症を生じることが知られている。
2:麻黄湯は、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)は使用を避ける必要がある。
3:小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。
4:小青竜湯は、体力中等度で、ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの、食欲不振、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
かぜに用いる漢方処方の適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は「うすい水様の痰や鼻水」、小柴胡湯(しょうさいことう)は「脇腹からみぞおちの苦しさや口の苦味」が見分ける手がかりです。
誤っているのは 4 です。選択肢1は正しく、選択肢2も正しく、選択肢3も正しい記述です。選択肢4は、小青竜湯の適応として、小柴胡湯の特徴を述べています。
根拠は、『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- 選択肢4の「脇腹からみぞおち」「口の苦味」「舌に白苔(はくたい)」に注目します。これらは小柴胡湯の見分ける手がかりです。
- 小青竜湯の特徴は「うすい水様の痰(たん)を伴う咳や鼻水」です。選択肢4の症状とは一致しません。
- 1〜3は、葛根湯(かっこんとう)の重篤な副作用、麻黄湯(まおうとう)を避ける人、小柴胡湯の重篤な副作用について、手引きの記述と合っているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
選択肢1:正しい記述です。
葛根湯は、まれに重篤な副作用として肝機能障害、偽アルドステロン症(体内に塩分や水分がたまりやすくなる状態)を生じることがあります。 -
選択肢2:正しい記述です。
麻黄湯は、構成生薬のマオウの含有量が多くなるため、体の虚弱な人は使用を避ける必要があります。 -
選択肢3:正しい記述です。
小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎(肺の組織に炎症が起きる病気)や肝機能障害を生じることがあります。 -
選択肢4:誤りです。
×「小青竜湯の適応」→ ○「小柴胡湯の適応」
「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しい」「食欲不振や口の苦味がある」「舌に白苔がつく」という特徴は、小柴胡湯に当てはまります。小青竜湯は、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水がある場合などに用いられます。
よくある誤解
- **症状の説明が合っていても、処方名が正しいとは限りません。**選択肢4は症状の説明自体ではなく、小青竜湯に結びつけている処方名が誤りです。
- **名前が似た処方を取り違えやすいです。**小柴胡湯の「口の苦味・脇腹からみぞおち」と、小青竜湯の「水っぽい痰・鼻水」を区別しましょう。
- **副作用の記述は処方ごとに確認します。**葛根湯と小柴胡湯では、記載されている重篤な副作用を混同しないようにします。
補足コラム
選択肢に出てくる処方は、体力の区分と症状をセットで整理しましょう。
- 葛根湯:体力中等度以上。感冒の初期で、汗をかいていないものなど。
- 麻黄湯:体力充実。かぜのひきはじめで、寒気、発熱、頭痛、咳があり、汗が出ていないものなど。
- 小柴胡湯:体力中等度。脇腹からみぞおちの苦しさ、食欲不振、口の苦味、舌の白苔など。
- 小青竜湯:体力中等度またはやや虚弱。うすい水様の痰を伴う咳や鼻水など。
FAQ
舌の白苔は、処方を見分けるときにどう使えばよいですか?
舌の表面に白い苔のようなものがついている状態を指します。この問題では、脇腹からみぞおちの苦しさや口の苦味と合わせて、小柴胡湯を見分ける手がかりになります。
舌の表面に白い苔のようなものがついている状態を指します。この問題では、脇腹からみぞおちの苦しさや口の苦味と合わせて、小柴胡湯を見分ける手がかりになります。
関連キーワード: 葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯、小青竜湯、漢方処方製剤、体力区分、間質性肺炎、偽アルドステロン症

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
