登録販売者 2021年 中国・四国 問67
問題文
解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アスピリンは、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける。
b アセトアミノフェンは、主に中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
c エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強く、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。
d イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品では唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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解熱鎮痛成分の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
アスピリン=出産予定日12週間以内は使用を避ける、アセトアミノフェン=末梢の抗炎症作用は期待できない、エテンザミド=神経への痛みの伝達を抑える働きが強い、イソプロピルアンチピリン=一般用医薬品で唯一のピリン系成分です。
正しい組合せは 4 で、a〜dはすべて正しい記述です。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛成分に関する項目です。『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』では、各成分の作用や使用上の注意が説明されています。
解法ステップ
- aは「アスピリン」「血液を凝固しにくくする作用」「出産予定日12週間以内」に注目します。この組合せが記憶と一致するかを確認します。
- bは「主に中枢作用」と「末梢の抗炎症作用は期待できない」が対応しているかを見ます。
- cは、エテンザミドの特徴として「痛みが神経を伝わるのを抑える働きが強い」と覚えているかを確認します。
- dは「一般用医薬品で唯一」がポイントです。a〜dがすべて正しいと判断できれば、すべて正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a〜dの確認
- a:正しいです。 アスピリンには血液を凝固しにくくする作用があります。そのため、胎児や出産時の母体への影響を考慮し、出産予定日12週間以内は使用を避けます。
- b:正しいです。 アセトアミノフェンは、主に中枢(脳や脊髄など)に作用して解熱・鎮痛効果を示します。末梢で炎症を抑える作用は期待できません。
- c:正しいです。 エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが、他の解熱鎮痛成分に比べて強い成分です。作用の仕組みが異なる成分との相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることがあります。
- d:正しいです。 一般用医薬品では、イソプロピルアンチピリンが唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。
組合せの確認
- 選択肢1は「a正・b誤・c誤・d正」です。aとdは正しいですが、bとcも正しいため、その2つの判定が違います。
- 選択肢2は「a誤・b正・c誤・d誤」です。bは正しいですが、a・c・dも正しいため、その3つの判定が違います。
- 選択肢3は「a誤・b誤・c誤・d正」です。dは正しいですが、a・b・cも正しいため、その3つの判定が違います。
- 選択肢5は「a正・b誤・c正・d誤」です。aとcは正しいですが、bとdも正しいため、その2つの判定が違います。
よくある誤解
- 「出産予定日12週間以内」を妊娠中いつでも同じ注意だと考える誤りです。aは、アスピリンについて、特に出産予定日までの期間を指定しています。
- 「解熱・鎮痛作用があるなら、抗炎症作用もある」と考える誤りです。アセトアミノフェンは、主に中枢作用による解熱・鎮痛成分です。
- 成分名の「ピリン」を見て、ピリン系かどうかを決める誤りです。アスピリンやサザピリンは、名前に「ピリン」が含まれますが、手引きでは非ピリン系として扱われます。
補足コラム
エテンザミドは、アセトアミノフェンやカフェインと組み合わせたものが「ACE処方」と呼ばれます。また、イソプロピルアンチピリン以外のピリン系成分は、重篤な副作用が頻発したため、一般用医薬品では用いられなくなりました。
FAQ
Q. アセトアミノフェンは胃腸障害も少ない成分ですか?
A. 手引きでは、末梢の抗炎症作用が期待できない分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少ないと説明されています。
A. 手引きでは、末梢の抗炎症作用が期待できない分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少ないと説明されています。
関連キーワード: アスピリン、アセトアミノフェン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン、ACE処方

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