登録販売者 2021年 中国・四国 問71
問題文
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ゴオウは緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられている。
b 漢方処方製剤は、作用が穏やかであり、副作用がないため、生後すぐから使用できる。
c 抑肝散を小児の夜泣きに使用する場合、1週間位服用して症状が改善しなかったときでも、継続して服用する必要がある。
d 小建中湯を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
小児の疳の生薬・漢方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
ゴオウは鎮静・血行促進、小児用の漢方製剤も副作用や使用年齢に注意します。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤」です。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤」です。
解法ステップ
- aの「緊張や興奮を鎮める」「血液の循環を促す」は、ゴオウに期待される作用と合うかを確認します。
- bの「副作用がない」「生後すぐから」という断定に注目します。漢方処方製剤も副作用があり、使用できない年齢があります。
- cの「改善しなくても継続」という部分を確認します。小児の夜泣きに抑肝散(よくかんさん)を用いて改善がみられない場合の対応がポイントです。
- dは小建中湯(しょうけんちゅうとう)に含まれるカンゾウと、体重当たりのグリチルリチン酸摂取量に注目します。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。ゴオウは、緊張や興奮を鎮める作用のほか、血液の循環を促す作用などを期待して用いられます。
記述 b
誤った記述です。漢方処方製剤にも副作用が起きることがあり、「作用が穏やかで副作用がない」と考えて安易に使用するのは適切ではありません。また、用法・用量に適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3か月未満の乳児には使用しないこととされています。
×「副作用がない」→ ○「副作用が起きることがある」
×「生後すぐから使用できる」→ ○「生後3か月未満の乳児には使用しない」
×「生後すぐから使用できる」→ ○「生後3か月未満の乳児には使用しない」
記述 c
誤った記述です。抑肝散を小児の夜泣きに用い、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合は、服用をいったん中止し、専門家に相談するなど、使用が適しているかを見直します。
×「改善しなくても継続して服用する」→ ○「いったん服用を中止して、専門家に相談する等の対応をする」
記述 d
正しい記述です。小建中湯はカンゾウを含みます。乳幼児では体格に個人差があるため、体重当たりのグリチルリチン酸(カンゾウに含まれる成分)の摂取量が多くなることがあります。
組合せの確認
- 選択肢1は、bを正としている点が誤りです。a・c・dの正誤は合っています。
- 選択肢2は、aを誤、bを正、dを誤としている点が誤りです。cの正誤は合っています。
- 選択肢4は、aを誤、cを正としている点が誤りです。b・dの正誤は合っています。
- 選択肢5は、cを正、dを誤としている点が誤りです。a・bの正誤は合っています。
よくある誤解
- 「漢方薬は自然由来だから副作用がない」と考えないでください。漢方処方製剤にも副作用があり、体質に合わない場合もあります。
- 「年齢の下限が書かれていない=新生児から使える」ではありません。生後3か月未満の乳児には使用しないという注意があります。
- 「1週間で改善しなくても、漢方だから続けてよい」と決めつけないことが大切です。抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合は、改善しなければ中止して相談する対応が示されています。
補足コラム
小児の疳(かん)に用いられる生薬製剤では、ゴオウやジャコウなど、緊張や興奮を鎮める作用を期待する生薬が配合されることがあります。小児の夜泣きに用いられる漢方処方製剤のうち、抑肝散は「体力中等度を目安」とし、神経のたかぶりやイライラなどが手がかりです。
小建中湯は「体力虚弱」が目安で、疲れやすさや腹痛などが見分ける手がかりです。乳幼児に使用する場合は、カンゾウ由来のグリチルリチン酸の摂取量にも注意します。
FAQ
Q. 生後3か月以上なら、漢方処方製剤を必ず使用できますか?
A. いいえ。年齢だけで使用の適否が決まるわけではありません。製品ごとの用法・用量や注意事項を確認し、必要に応じて専門家に相談します。
A. いいえ。年齢だけで使用の適否が決まるわけではありません。製品ごとの用法・用量や注意事項を確認し、必要に応じて専門家に相談します。
Q. 小児の夜泣きは、すべて薬で対応するものですか?
A. いいえ。夜泣きなどは成長に伴って自然に治まることもあります。小児鎮静薬を保護者側の安眠を優先して使用することは適当でないとされています。
A. いいえ。夜泣きなどは成長に伴って自然に治まることもあります。小児鎮静薬を保護者側の安眠を優先して使用することは適当でないとされています。
関連キーワード: ゴオウ、ジャコウ、抑肝散、小建中湯、カンゾウ、グリチルリチン酸、生後3か月未満

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
