登録販売者 2021年 中国・四国 問72
問題文
咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:コデインリン酸塩は、依存性がある成分であり、長期連用や大量摂取によって薬物依存につながるおそれがある。
2:メチルエフェドリン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
3:口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤には、殺菌消毒成分が配合されている場合があり、その成分は、口腔内や咽頭部において局所的に作用する。
4:マオウは、気管支拡張作用のほか、発汗抑制、尿量減少等の作用をもつ。(正解)
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マオウの作用【登録販売者解説】
正解の理由
マオウは発汗を促し、尿量を増やす作用があります。
誤っている記述は4です。マオウには気管支を広げる作用のほか、発汗を促す作用と尿量を増やす作用があります。「発汗抑制、尿量減少」と反対に書かれているため、誤りです。
厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」の第3章「主な医薬品とその作用」に基づく内容です。ほかの記述は、コデインリン酸塩の依存性、メチルエフェドリン塩酸塩の使用上の注意、トローチ剤に含まれる殺菌消毒成分の局所作用について、いずれも正しい説明です。
解法ステップ
- マオウの作用として示された「気管支拡張」に注目します。
- 続く「発汗抑制、尿量減少」が、マオウの作用と一致するかを確認します。
- 手引きでは「発汗促進、尿量増加」とされているため、作用が逆になっている記述を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しい記述です。 コデインリン酸塩には依存性があります。長期連用や大量摂取によって薬物依存につながるおそれがあるため、注意が必要です。
- 2:正しい記述です。 メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激する成分です。心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあります。
- 3:正しい記述です。 口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤には、殺菌消毒成分が配合される場合があります。この成分は、口腔内や咽頭部で局所的に作用します。
- 4:誤りです。 マオウは、気管支を広げるほか、発汗を促し、尿量を増やす作用があります。「発汗抑制、尿量減少」とした点が誤りです。
よくある誤解
- 「気管支を広げる作用」だけを覚え、マオウのほかの作用を見落とすことがあります。
- 「発汗促進・尿量増加」を「発汗抑制・尿量減少」と逆に書き換えるひっかけに注意してください。
- マオウとメチルエフェドリン塩酸塩は別のものですが、どちらも交感神経系への作用や依存性に関する注意が問われます。
補足コラム
交感神経系(体を活動状態にする神経の仕組み)への刺激は、気管支だけでなく心臓や血管などにも影響することがあります。そのため、マオウやアドレナリン作動成分は、心臓病や高血圧などがある人に使用上の注意が必要です。
FAQ
マオウを含む漢方処方製剤にも同じ注意が必要ですか?
はい。手引きでは、構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も、マオウと同様に扱われています。
はい。手引きでは、構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も、マオウと同様に扱われています。
関連キーワード: マオウ、発汗促進、尿量増加、気管支拡張、コデインリン酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩

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