登録販売者 2021年 中国・四国 問74
問題文
胃の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状の緩和を目的としている。
b 消化薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品で、配合される成分は独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする。
c 医薬部外品として製造販売されている整腸薬は、配合できる成分やその上限量が決められており、また、効能、効果の範囲も限定されている。
d 一般用医薬品には、制酸、消化、整腸等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:誤
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胃腸薬の作用と医薬部外品【登録販売者解説】
正解の理由
制酸薬は胃酸を抑え、健胃薬は弱った胃の働きを高め、消化薬は食物の分解を助けます。
正しい組合せは1です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に用いる薬に関する記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、胃の薬を目的ごとに区別しています。
解法ステップ
- aの「胃液の分泌亢進による胃酸過多」は、制酸薬の目的と合っているか確認します。
- bの「弱った胃の働きを高める」と「消化薬」の組合せに注目します。これはどの薬の目的でしょうか。
- cの「医薬部外品」と「配合成分・上限量・効能効果の範囲」の関係を確認します。
- dのように、異なる作用の成分を組み合わせた一般用医薬品があるかを判断します。
選択肢別の誤答解説
- a 正しいです。 制酸薬は、胃液の分泌が過度に高まったことによる胃酸過多や、胸やけ、腹部の不快感、吐きけなどを和らげる目的で用いられます。「亢進」は、働きが高まることです。
- b 誤りです。
× 消化薬 → ○ 健胃薬
「弱った胃の働きを高める」ことや、生薬成分の味・香りによって唾液や胃液の分泌を促すことは、健胃薬の説明です。消化薬は、酵素などによって胃や腸の内容物の消化を助けます。 - c 正しいです。 医薬部外品として製造販売される整腸薬は、人体への作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められています。効能・効果の範囲も限定されています。
- d 正しいです。 一般用医薬品には、制酸、消化、整腸など複数の作用を目的とする成分を組み合わせた製品があります。胃腸のさまざまな症状に幅広く対応する製品もあります。
よくある誤解
- 「胃の働きを高める」と「消化を助ける」を同じ意味と考える誤りです。胃の働きを高めるのは健胃薬、食物の分解を助けるのは消化薬です。
- 「独特の味や香り」を消化薬の特徴とする誤りです。この問題の説明は、健胃薬に配合される生薬成分について述べています。
- 医薬部外品なら配合成分や効能効果に制限がないと考えるのも誤りです。作用が緩和なものとして、成分や上限量、効能・効果の範囲が定められています。
補足コラム
薬の目的を、次のように整理すると区別しやすくなります。
- 制酸薬:胃酸の働きを弱めたり、胃液の分泌を抑えたりする
- 健胃薬:生薬成分などで唾液や胃液の分泌を促し、弱った胃の働きを高める
- 消化薬:酵素などを補い、胃や腸の内容物の消化を助ける
- 整腸薬:腸の調子や便通を整える
なお、制酸と健胃のように異なる作用を期待する成分が、同じ製品に配合される場合もあります。
FAQ
総合胃腸薬は、症状にかかわらず選ぶものですか?
いいえ。手引きでは、症状がはっきりしている場合、症状に合った成分のみが配合された製品を選ぶことが望ましいとされています。
いいえ。手引きでは、症状がはっきりしている場合、症状に合った成分のみが配合された製品を選ぶことが望ましいとされています。
関連キーワード: 制酸薬、健胃薬、消化薬、整腸薬、医薬部外品、総合胃腸薬

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