登録販売者 2021年 中国・四国 問75
問題文
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
b オウバクは、苦味による健胃作用を期待して用いられている。
c ピレンゼピン塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人は、生じた血栓が分解されにくくなることがある。
d アルジオキサは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人は使用を避ける必要があるが、透析を受けていない人は長期にわたって使用ができる。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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胃腸薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ウルソデオキシコール酸・オウバクは記述どおり、セトラキサート塩酸塩・アルジオキサは注意点の取り違えです。
正しい組合せは1(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)第3章「主な医薬品とその作用」にある、胃腸薬の消化補助成分、健胃成分、胃粘膜保護・修復成分の項目です。
解法ステップ
- aの「ウルソデオキシコール酸」と「胆汁の分泌を促す」に注目します。手引きでは、利胆作用(胆汁の分泌を促す作用)があり、消化を助ける成分として扱われています。
- bの「オウバク」と「苦味による健胃作用」は、手引きの記載と一致します。
- cは「ピレンゼピン塩酸塩」と「トラネキサム酸を生じる」の組合せを確認します。血栓に関する注意が記載されているのは、別の成分です。
- dは「透析を受けていない人は長期使用できる」という部分が判断の鍵です。透析を受けていない人も、長期連用は避ける必要があります。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 ウルソデオキシコール酸には、胆汁の分泌を促す利胆作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられます。
- b:正しいです。 オウバクは、苦味による健胃作用を期待して用いられる生薬です。苦味や香りによる刺激で胃の働きを促す成分を、健胃成分といいます。
- c:誤りです。
× ピレンゼピン塩酸塩 → ○ セトラキサート塩酸塩
トラネキサム酸を生じ、血栓が分解されにくくなることがあるとして注意が示されているのは、セトラキサート塩酸塩です。ピレンゼピン塩酸塩と取り違えています。 - d:誤りです。
× 透析を受けていない人は長期にわたって使用ができる → ○ 透析治療を受けていない人でも、長期連用は避ける必要がある
アルジオキサはアルミニウムを含む成分です。透析を受けている人は使用を避ける必要があり、透析を受けていない人も長期連用は避けます。
選択肢では、2はc、3はc、4はd、5はc・dを含むため、いずれも正しいa・bの組合せではありません。
よくある誤解
- 「胃腸薬の成分なら、似た名前の成分も同じ注意がある」と考えることです。 血栓に関する注意は、成分名まで正確に押さえましょう。
- 「透析を受けていなければ長期使用できる」と思い込むことです。 dは、透析の有無と長期連用の注意を混同させる書き換えです。
- 「苦味のある生薬は、すべて同じ働き」と覚えることです。 この問題では、オウバクの苦味による健胃作用が問われています。
補足コラム
胆汁末、動物胆、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、いずれも胆汁の分泌を促す利胆成分として整理できます。成分名と「消化を助ける」という目的を結び付けて覚えましょう。
FAQ
Q. アルジオキサは、透析を受けていなければ使用上の注意はありませんか?
A. いいえ。手引きでは、透析治療を受けていない人についても長期連用を避ける必要があるとされています。
A. いいえ。手引きでは、透析治療を受けていない人についても長期連用を避ける必要があるとされています。
関連キーワード: ウルソデオキシコール酸、オウバク、セトラキサート塩酸塩、トラネキサム酸、アルジオキサ、利胆作用、健胃作用

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