登録販売者 2021年 中国・四国 問76
問題文
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤はどれか。
体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。
選択肢
1:八味地黄丸
2:芍薬甘草湯
3:安中散(正解)
4:釣藤散
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安中散の適応【登録販売者解説】
正解の理由
安中散(あんちゅうさん)は「体力中等度以下+胃痛・腹痛+胸やけやげっぷなど」が目印です。
3の安中散は、設問にある「体力中等度以下」「腹部筋肉が弛緩する傾向」「胃痛又は腹痛」「胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐きけなど」という特徴に合います。神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされます。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤です。
解法ステップ
- まず「胃痛・腹痛」と「胸やけ・げっぷなど」の組合せに注目します。
- さらに「体力中等度以下」「腹部筋肉が弛緩する傾向」があるかを確認します。
- これらの語句がそろう処方として、安中散を選びます。
選択肢別の誤答解説
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1:八味地黄丸(はちみじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすい人などの下肢痛、腰痛、排尿困難、頻尿などに適するとされます。胃痛や胸やけを中心とする設問の特徴とは異なります。 -
2:芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛みがある場合の、こむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛などに適するとされます。胃炎や胃腸虚弱を目印とする処方ではありません。 -
3:安中散
体力中等度以下で、胃痛や腹痛があり、胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴う人に適するとされます。設問の特徴に一致します。 -
4:釣藤散(ちょうとうさん)
体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがある人に適するとされます。胃の症状ではなく、頭痛などが見分ける手がかりです。
よくある誤解
- 「体力中等度以下」だけで処方を決める
八味地黄丸も体力中等度以下が目安です。体力の区分だけでなく、胃痛・胸やけなどの症状も合わせて見ます。 - 腹痛がある処方はすべて同じと考える
芍薬甘草湯にも腹痛がありますが、見分ける中心は「筋肉の急激な痙攣を伴う痛み」です。症状の特徴まで確認しましょう。 - 「胃痛」だけを見て選ぶ
設問では、腹部の状態や胸やけ・げっぷなども示されています。複数の特徴を組み合わせて判断するのがポイントです。
補足コラム
胃の不調に用いられる漢方処方製剤には、ほかに人参湯(にんじんとう)、平胃散(へいいさん)、六君子湯(りっくんしとう)などがあります。
- 人参湯:体力虚弱で、疲れやすく手足などが冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐などが目印です。
- 平胃散:体力中等度以上で、胃もたれや消化不良があり、ときに吐きけや下痢の傾向がある人が目安です。
- 六君子湯:体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすい人などが目安です。
同じ胃の不調に使われる処方でも、体力の区分や特徴的な症状で見分けます。
FAQ
「体力中等度以下」は、体力の弱さだけで決まりますか?
この問題では、体力の区分だけでなく、胃痛・腹痛や胸やけなどの症状もセットで確認します。処方の適応は、複数の特徴を組み合わせて覚えましょう。
この問題では、体力の区分だけでなく、胃痛・腹痛や胸やけなどの症状もセットで確認します。処方の適応は、複数の特徴を組み合わせて覚えましょう。
関連キーワード: 安中散、胃痛、腹痛、神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱、漢方処方製剤

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