戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 中国・四国 問79


問題文

胃腸鎮痛鎮痙薬の症状を抑える仕組みに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、3箇所の( a )及び2箇所の( b )内はいずれも同じ字句が入る。
消化管の運動は( a )系の刺激により( b )し、また、( a )系は胃液分泌の( b )にも働く。そのため、( a )の伝達物質である( c )と受容体の反応を妨げることで、その働きを抑える成分が、胃痛、腹痛、さしこみを鎮めることのほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。

選択肢

1:副交感神経、亢進、アセチルコリン(正解)
2:交感神経、亢進、アドレナリン
3:副交感神経、抑制、コリンエステラーゼ
4:交感神経、抑制、ノルアドレナリン

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副交感神経と胃腸鎮痛鎮痙作用【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:副交感神経の刺激は消化管の運動と胃液分泌を亢進させ、アセチルコリンの働きを抑えると症状が鎮まります。
正しい組み合わせは1です。(a)は副交感神経、(b)は亢進(こうしん:働きが活発になること)、(c)はアセチルコリンです。
消化管の運動と胃液分泌は、副交感神経系の刺激によって亢進します。その伝達物質であるアセチルコリンが受容体(神経伝達物質を受け取る部分)に働くのを妨げる成分は、胃腸の痛みや胃酸過多、胸やけを抑える目的で使われます。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸鎮痛鎮痙薬の項目です。

解法ステップ

  1. 「消化管の運動」と「胃液分泌」の両方を亢進させる神経系を確認します。手引きでは、どちらも副交感神経系の刺激によるとされています。
  2. 「神経の伝達物質」を問う(c)には、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンを入れます。
  3. (a)副交感神経、(b)亢進、(c)アセチルコリンの組み合わせを探します。

選択肢別の誤答解説

  • a:副交感神経 消化管の運動や胃液分泌を亢進させる神経系です。ここを交感神経に置き換えた選択肢は、問題の仕組みと合いません。
  • b:亢進 副交感神経系の刺激により、消化管の運動と胃液分泌は亢進します。「抑制」とする選択肢は誤りです。
  • c:アセチルコリン 副交感神経の伝達物質です。「コリンエステラーゼ」は伝達物質ではなく、アセチルコリンを分解する酵素です。
  • 選択肢2 (b)の「亢進」は合っていますが、(a)の「交感神経」と(c)の「アドレナリン」が誤りです。この問題で問われる仕組みは、副交感神経とアセチルコリンによるものです。
  • 選択肢3 (a)の「副交感神経」は合っていますが、(b)の「抑制」と(c)の「コリンエステラーゼ」が誤りです。副交感神経系は運動や分泌を亢進させ、伝達物質はアセチルコリンです。
  • 選択肢4 (a)の「交感神経」、(b)の「抑制」、(c)の「ノルアドレナリン」が誤りです。副交感神経系が運動と分泌を亢進させ、その伝達物質としてアセチルコリンが働きます。

よくある誤解

  • 「交感神経」「副交感神経」はどちらも自律神経ですが、この問題の消化管運動・胃液分泌の仕組みは副交感神経系の刺激による亢進です。
  • 「アセチルコリン」と「コリンエステラーゼ」は名前が似ていますが、前者は神経伝達物質、後者はアセチルコリンを分解する酵素です。
  • 「刺激を妨げる」ことと「刺激によって起きる反応」を混同しないようにします。副交感神経の刺激は運動・分泌を亢進させますが、その伝達物質の働きを抑えると、胃腸の症状を鎮める効果が期待されます。

補足コラム

胃腸鎮痛鎮痙薬(ちんつうちんけいやく)に用いられる抗コリン成分は、アセチルコリンの働きを抑えます。抗コリン作用は消化管だけに限られないため、口渇や便秘などの副作用が現れることがあります。
手引きでは、交感神経の節後線維から放出される神経伝達物質は通常ノルアドレナリン、副交感神経の節後線維から放出される神経伝達物質はアセチルコリンとされています。神経系と伝達物質をセットで覚えると、選択肢を見分けやすくなります。

FAQ

「亢進」と「抑制」は、どのように見分ければよいですか?
亢進は働きが活発になること、抑制は働きが弱まることです。この問題では、副交感神経系の刺激が消化管運動と胃液分泌を亢進させます。
交感神経の伝達物質は、選択肢にあるアドレナリンですか?
手引きでは、交感神経の節後線維から放出される神経伝達物質は通常ノルアドレナリンとされています。アドレナリンとノルアドレナリンを取り違えないようにしましょう。

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