登録販売者 2021年 中国・四国 問86
問題文
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品は、肛門部又は直腸内に適用する外用薬のみとなっている。
b 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
c 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を外痔核と呼ぶ。
d 痔瘻は、体力低下等により抵抗力が弱まっているときに起こりやすい。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
痔の種類と痔疾用薬【登録販売者解説】
正解の理由
外用薬だけではなく内用薬もあり、歯状線の上下で内痔核と外痔核を区別します。
正しい組み合わせは 3 です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しいと判断します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の痔疾用薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは「外用薬のみ」という限定に注目します。痔疾用薬には、肛門部や直腸内に使う外用薬のほか、内服する内用薬もあります。
- cは、歯状線より上部・下部のどちらを指しているかを確認します。上部が内痔核、下部が外痔核です。
- aとcが誤り、bとdが正しい組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「外用薬のみ」→ ○「外用薬と内用薬」
一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部または直腸内に適用する外用薬と、内服して使う内用薬があります。そのため、「外用薬のみ」は誤りです。
記述b
肛門部への過度の負担やストレスなどが痔の要因となります。便秘や長時間同じ姿勢でいることも、肛門部に負担をかける要因です。生活習慣の改善が予防や対処に重要であり、記述は正しいです。
記述c
×「歯状線より上部……外痔核」→ ○「歯状線より上部……内痔核」
痔核(じかく)は、肛門にある細かい血管が部分的に拡張して、いぼ状に腫れたものです。直腸粘膜(ちょくちょうねんまく)と皮膚の境目である歯状線(しじょうせん)より上部にできるものは内痔核(ないじかく)、下部にできるものは外痔核(がいじかく)です。記述は上下と名称を取り違えています。
記述d
痔瘻(じろう)は、体力低下などで抵抗力が弱まっているときに起こりやすいとされます。記述は正しいです。
組み合わせの照合
- 選択肢1は、aを正、bを誤としている点が違います。
- 選択肢2は、aを正、bを誤、cを正としている点が違います。
- 選択肢4は、bを誤、cを正、dを誤としている点が違います。
- 選択肢5は、dを誤としている点が違います。
よくある誤解
- 「外用薬のみ」のような「のみ」という限定を見落としがちです。内用痔疾用薬もあります。
- 内痔核と外痔核は、名前だけで判断せず、歯状線より上か下かで区別します。
- 痔の原因を肛門部への負担だけに限定しないようにしましょう。ストレスなども関係します。
補足コラム
痔の主な病態には、痔核のほか、裂肛(れっこう)と痔瘻があります。裂肛は肛門の出口からやや内側の上皮に傷ができた状態で、一般に「切れ痔」と呼ばれます。痔核は「いぼ痔」です。
内用痔疾用薬には、比較的緩和な抗炎症作用や血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下(しゃげ)・整腸成分などが配合されます。外用痔疾用薬と併せて用いると効果的とされています。
FAQ
内痔核は、外痔核と比べて痛みが少ないのですか?
直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核は自覚症状が少ないことが特徴です。ただし、出血などの症状が現れることがあります。
直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核は自覚症状が少ないことが特徴です。ただし、出血などの症状が現れることがあります。
外用痔疾用薬は、どのような剤形がありますか?
坐剤、軟膏剤(注入軟膏を含む)、外用液剤があります。
坐剤、軟膏剤(注入軟膏を含む)、外用液剤があります。
関連キーワード: 痔核、内痔核、外痔核、歯状線、痔瘻、裂肛、痔疾用薬

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
