登録販売者 2021年 中国・四国 問90
問題文
鼻に用いる薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると逆に鼻づまりがひどくなりやすい。
2:クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性の副鼻腔炎には効果がない。(正解)
3:同種の作用を有する成分が重複する可能性があるため、鎮咳去痰薬、外用痔疾用薬、点眼薬の併用には注意が必要である。
4:スプレー式鼻炎用点鼻薬の使用前には、鼻をよくかんでおく必要がある。
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クロモグリク酸ナトリウムの適応範囲【登録販売者解説】
正解の理由
クロモグリク酸ナトリウムは鼻アレルギー症状を和らげる成分で、「アレルギー性の副鼻腔炎には効果がない」とはされていません。
2が誤っているものです。1・3・4は正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、鼻に用いる薬の成分・使用上の注意です。
解法ステップ
- クロモグリク酸ナトリウムについて、手引きで「何の症状を和らげる成分か」を確認します。
- 「効果がない」とされる対象の表現を見ます。手引きの表現は「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎」です。
- 問題文は「アレルギー性の副鼻腔炎」としており、対象の条件が手引きと異なります。この書き換えに注目します。
- ほかの選択肢は、点鼻薬の過度な使用、併用時の成分重複、スプレー式点鼻薬の使用前の注意として判断します。
選択肢別の誤答解説
-
選択肢1:正しい記述です。
ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分です。過度に使用すると、逆に血管が拡張して二次充血を起こし、鼻づまりがひどくなりやすくなります。 -
選択肢2:誤った記述です。
×「アレルギー性の副鼻腔炎には効果がない」→ ○「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効」
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ヒスタミンなどを放出する細胞)からのヒスタミン遊離を抑え、花粉やハウスダストなどによる鼻アレルギー症状を和らげる成分です。「アレルギー性の副鼻腔炎には効果がない」と、対象の条件を逆にした記述が誤りです。 -
選択肢3:正しい記述です。
鎮咳去痰薬や外用痔疾用薬、点眼薬などを併用すると、同じ成分や同種の作用を持つ成分が重複する可能性があります。薬の使用部位や形が異なっていても、成分や作用が重なることがあるため、併用には注意が必要です。 -
選択肢4:正しい記述です。
スプレー式鼻炎用点鼻薬は、使用前に鼻をよくかんでおきます。噴霧後に薬液が鼻汁とともに逆流する場合があるためです。使用後は、鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパーなどで拭き、キャップを閉めて清潔に保管します。
よくある誤解
- 「効果がない」という部分だけを見て、対象がアレルギー性かどうかを見落とすことがあります。**「アレルギー性でない」**という条件まで確認してください。
- 鼻炎と副鼻腔炎を同じものとして扱わないようにしましょう。手引きの記述では、対象となる病気や原因の条件が区別されています。
- 点鼻薬は鼻にだけ使うため、ほかの薬との併用に注意しなくてよい、とは限りません。同じ成分や同種の作用が重なる可能性があります。
補足コラム
鼻炎用点鼻薬には、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを和らげるアドレナリン作動成分のほか、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分が配合されることがあります。成分の名前だけでなく、作用の種類にも注目すると、併用時の重複に気づきやすくなります。
FAQ
クロモグリク酸ナトリウムは、抗ヒスタミン成分と同じですか?
同じではありません。クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンが放出されるのを抑える抗アレルギー成分です。鼻炎用薬では、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されることがあります。
同じではありません。クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンが放出されるのを抑える抗アレルギー成分です。鼻炎用薬では、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されることがあります。
スプレー式点鼻薬は、使用後も容器を清潔にする必要がありますか?
必要です。鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパーなどで拭き、キャップを閉めて保管します。また、他人と共有しないようにします。
必要です。鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパーなどで拭き、キャップを閉めて保管します。また、他人と共有しないようにします。
関連キーワード: クロモグリク酸ナトリウム、鼻炎用点鼻薬、アドレナリン作動成分、二次充血、成分の重複

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