登録販売者 2021年 中国・四国 問93
問題文
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:デキサメタゾンは、非ステロイド性抗炎症成分である。
2:サリチル酸メチルは、紫外線により重篤な光線過敏症を起こすことがある。
3:カプサイシンを主薬とする貼付剤では、副作用として痛みが現れたり、貼付部位を保温器具で温めると、いわゆる低温やけどを起こすおそれがある。(正解)
4:水痘、みずむし、たむしには、ステロイド性抗炎症成分を配合した外皮用薬が効果的である。
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皮膚に用いる薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
デキサメタゾンはステロイド性、サリチル酸メチルは局所刺激、カプサイシンは温感刺激、光線過敏症はケトプロフェンが要注意です。
正しい組合せは3です。記述1は誤り、記述2は誤り、記述3は正しく、記述4は誤りです。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の「皮膚に用いる薬の配合成分」です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、それぞれの成分の分類や使用時の注意が説明されています。
解法ステップ
- 「デキサメタゾン」は、ステロイド性か非ステロイド性かを確認します。
- 「紫外線による重篤な光線過敏症」は、どの成分の注意事項かを見分けます。
- 「カプサイシン」と「温める」「低温やけど」の組合せは、温感刺激成分の注意として判断します。
- 「水痘・みずむし・たむし」は感染症です。ステロイドの抗炎症作用が、感染症そのものへの効果を意味するわけではありません。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤り
×「非ステロイド性抗炎症成分」→ ○「ステロイド性抗炎症成分」
デキサメタゾンは、皮膚の炎症を抑えるステロイド性抗炎症成分です。非ステロイド性抗炎症成分(ステロイドと共通する化学構造を持たない抗炎症成分)とは分類が異なります。 -
2:誤り
×「サリチル酸メチル」→ ○「ケトプロフェン」
紫外線による重篤な光線過敏症(紫外線に当たることで皮膚に強い反応が起こること)が注意される成分として、手引きにはケトプロフェンが挙げられています。サリチル酸メチルは、局所刺激などによる鎮痛作用が期待される成分です。 -
3:正しい
カプサイシンは温感刺激成分です。人によっては刺激が強く、副作用として痛みが現れることがあります。また、貼付部位をこたつや電気毛布などで温めると、痛みが強くなったり、低温やけどを起こしたりするおそれがあります。 -
4:誤り
×「効果的」→ ○「適さない」
ステロイド性抗炎症成分は炎症を抑える成分で、水痘(すいとう)や、みずむし・たむしなどの感染症そのものを治療する成分ではありません。感染症の患部にステロイド性抗炎症成分を使うのは適しません。
よくある誤解
-
「抗炎症成分なら、皮膚の病気全般に効果がある」
炎症を抑える作用と、感染症の原因を治療する作用は別です。 -
「光線過敏症は、外皮用の抗炎症成分ならどれにも共通する」
成分ごとに注意事項は異なります。特にケトプロフェンと紫外線への注意を結びつけて覚えましょう。 -
「温感刺激による痛みは、効いている証拠なので気にしなくてよい」
痛みは副作用として現れることがあり、保温器具で温めると低温やけどのおそれもあります。
補足コラム
サリチル酸メチルは、皮膚から吸収された後にサリチル酸に分解されます。局所を刺激して血行を促すことや、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことによる鎮痛作用が期待されます。
一方、ケトプロフェンは、使用中だけでなく使用後もしばらく紫外線を避ける必要がある成分です。成分名と注意事項をセットで覚えると、書き換え問題を見抜きやすくなります。
FAQ
Q. 温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、入浴の前後に使えますか?
A. 入浴前後の使用は適当ではありません。入浴前には1時間前に剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付することとされています。
A. 入浴前後の使用は適当ではありません。入浴前には1時間前に剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付することとされています。
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