登録販売者 2021年 中国・四国 問94
問題文
歯や口中の症状及び歯や口中に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕とそれに伴う歯髄炎によって起こる。
b 外用薬は、口腔内を清浄にしてから使用することが重要である。
c 口内炎が長期間にわたって症状が長引いている場合は、口腔粘膜に生じた腫瘍である可能性がある。
d 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることはない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
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歯や口中の症状と薬【登録販売者解説】
正解の理由
歯痛は齲蝕(うしょく)と歯髄炎(しずいえん)が主な原因で、口内炎の長期化や医薬品による発症にも注意します。
正しい組合せは5です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「歯や口中に用いる薬」「口内炎用薬」にあります。
解法ステップ
- aの「多くの場合」と、歯痛の原因である「齲蝕・歯髄炎」の組合せを確認します。
- bでは、外用薬を使う前に「口腔内を清浄にする」という記述に注目します。
- cの「長期間」と「腫瘍の可能性」は、手引きの説明に合っています。
- dの「現れることはない」は断定です。一般用医薬品の副作用として口内炎が現れる場合があるため、誤りと判断します。
選択肢別の誤答解説
記述 a:正しい
歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕と、それに伴う歯髄炎によって起こります。歯痛薬は痛みを応急的に鎮めるもので、齲蝕そのものを修復するものではありません。
記述 b:正しい
歯痛薬や歯槽膿漏薬などの外用薬は、口腔内に食べ物のかすなどが残ったままだと十分な効果が期待できません。そのため、口腔内を清浄にしてから使用することが重要です。
記述 c:正しい
口内炎や舌炎が長期間続く場合、口腔粘膜(こうくうねんまく)に生じた腫瘍(しゅよう)の可能性もあります。「長引いている場合には、可能性もある」という記述であり、腫瘍だと断定しているわけではありません。
記述 d:誤り
×「一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることはない」→ ○「一般用医薬品にも副作用として口内炎が現れることがある」
手引きでは、一般用医薬品の副作用として口内炎が現れる場合があるとされています。「ない」と言い切る点が誤りです。
組合せの照合
- 1は「a正・b誤・c誤・d正」です。b・c・dが正しい正誤と異なります。
- 2は「a正・b誤・c正・d誤」です。bが正しい正誤と異なります。
- 3は「a誤・b誤・c正・d正」です。a・b・dが正しい正誤と異なります。
- 4は「a誤・b正・c誤・d誤」です。a・cが正しい正誤と異なります。
- 5は「a正・b正・c正・d誤」で、各記述の正誤が一致します。
よくある誤解
- 「一般用医薬品なら、副作用として口内炎は起こらない」と考えないようにしましょう。手引きは、口内炎が副作用として現れる場合があるとしています。
- cは「腫瘍である」と断定しているのではなく、「腫瘍である可能性もある」という記述です。「可能性」を「確定」と読み替えないことが大切です。
- bは薬の種類を問わず一般論として述べているのではなく、歯痛薬・歯槽膿漏薬などの外用薬を使う際の注意点です。
補足コラム
口内炎や舌炎は、通常であれば1〜2週間で自然に治まるとされています。長引く場合や、繰り返す場合には、腫瘍や疾病、医薬品の副作用などの可能性も考えられます。
また、歯痛薬は痛みを一時的に和らげる薬です。歯の齲蝕を治す薬ではないため、歯痛への対処と歯科での治療は区別して覚えましょう。
FAQ
Q. 口内炎が長引く場合は、腫瘍だと判断してよいですか?
いいえ。「腫瘍の可能性もある」という意味であり、腫瘍だと決めつける記述ではありません。
Q. 歯痛薬で痛みが治まれば、齲蝕も治ったと考えてよいですか?
いいえ。歯痛薬は痛みを応急的に鎮めるもので、齲蝕を修復するものではありません。
関連キーワード: 齲蝕、歯髄炎、歯痛薬、口内炎、口腔粘膜、外用薬、医薬品の副作用

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