登録販売者 2021年 北海道・東北 問06
問題文
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 青少年は、好奇心から一般用医薬品を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。
b 医薬品の不適正な使用は、使用する人の誤解や認識不足による使用と、本来の目的以外の意図による使用の概ね2つに大別することができる。
c 医薬品は安全であるため、乱用されたとしても薬物依存から離脱することは容易である。
d 手軽に入手できる一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けているような場合には、適切な治療の機会を失うことにつながりやすい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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不適正な使用と有害事象【登録販売者解説】
正解の理由
青少年の乱用と漫然使用に注意し、乱用による薬物依存からの離脱は容易ではありません。
正しい組合せは 4 です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のII-2「不適正な使用と有害事象」です。
解法ステップ
- aの「青少年」「好奇心」「興味本位の乱用」は、手引きにある注意点と一致するかを見ます。
- bの「概ね2つ」は、不適正な使用の分類を問う表現です。「誤解や認識不足による使用」と「本来の目的以外の意図による使用」を確認します。
- cは「安全であるため」「離脱することは容易」という断定に注目します。乱用と薬物依存についての記述と照らします。
- dの「一時的に緩和」「漫然と続ける」「治療の機会を失う」は、手引きの説明に合うかを確認し、正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。 青少年は薬物乱用の危険性についての認識や理解が十分でないことがあり、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用する場合があります。一般用医薬品も乱用の対象になり得るため、注意が必要です。
-
b 正しいです。 不適正な使用は、概ね「使用する人の誤解や認識不足によるもの」と「医薬品を本来の目的以外の意図で使用するもの」の2つに大別されます。たとえば、使い方を誤る場合と、意図的に定められた用量を超えて使用する場合では、不適正な使用に至る経緯が異なります。
-
c 誤りです。
×「薬物依存から離脱することは容易」→ ○「薬物依存から離脱することは容易ではない」
適正に使えば安全かつ有効な医薬品でも、乱用によって薬物依存(薬物を繰り返し摂取したいという欲求などを伴う状態)が生じることがあります。いったん依存が形成されると、そこから離脱するのは容易ではありません。 -
d 正しいです。 一般用医薬品で症状を一時的に和らげるだけの対処を漫然と続けると、症状の原因となる疾病への対応が遅れ、適切な治療を受ける機会を失うことにつながりやすくなります。有害事象(健康にとって好ましくない結果)の危険性が高まることにも注意が必要です。
各組合せの照合
- 選択肢1はa・bが正、c・dが正誤の点で誤りです。cを正、dを誤としているため、正しい組合せではありません。
- 選択肢2はa・b・cが正誤の点で誤りです。a・bを誤、cを正としているため、正しい組合せではありません。
- 選択肢3はa・bが正誤の点で誤りです。c・dは合っていますが、a・bを誤としているため、正しい組合せではありません。
- 選択肢5はb・dが正誤の点で誤りです。a・cは合っていますが、bを誤、dを誤としているため、正しい組合せではありません。
- 選択肢4はa・b・dが正、cが誤で、各記述の正誤が一致しています。
よくある誤解
- 「一般用医薬品は安全だから、乱用しても依存しない」と考えること。 適正に使う場合の安全性と、乱用した場合の危険性は分けて考えます。
- 「離脱は容易」という表現を見落とすこと。 手引きは、薬物依存が形成された後の離脱は容易ではないとしています。
- 一時的に症状が軽くなれば、原因への対応もできていると思うこと。 症状を抑えるだけの対処を漫然と続けると、治療の機会を失うことがあります。
補足コラム
不適正な使用を防ぐには、用法・用量を守るだけでなく、医薬品を使う目的や症状の経過にも目を向けることが大切です。手引きでは、青少年が一般用医薬品を乱用することや、それをきっかけに違法な薬物の乱用につながる可能性についても注意を促しています。
FAQ
Q. 有害事象は、副作用と同じ意味ですか?
A. 副作用だけを指す言葉ではありません。症状の悪化や事故など、医薬品の不適正な使用によって生じる好ましくない結果も含みます。
A. 副作用だけを指す言葉ではありません。症状の悪化や事故など、医薬品の不適正な使用によって生じる好ましくない結果も含みます。
Q. 青少年が乱用する薬物は、違法薬物だけですか?
A. いいえ。身近に入手できる一般用医薬品も、乱用の対象になることがあります。
A. いいえ。身近に入手できる一般用医薬品も、乱用の対象になることがあります。
関連キーワード: 不適正な使用、薬物乱用、薬物依存、有害事象、漫然使用

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