登録販売者 2021年 北海道・東北 問11
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家は、情報提供や相談対応を行う際に妊娠の有無やその可能性について聞き取る必要はない。
b 便秘薬は配合成分やその用量により、流産や早産を誘発するおそれがある。
c 体の変調や不調に対して、一般用医薬品を使用することにより症状を緩和したいという相談があった場合、一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、その対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮する必要がある。
d 胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みのことを血液-脳関門という。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
妊婦への医薬品使用上の配慮【登録販売者解説】
正解の理由
妊娠の可能性は聞き取り、胎児への影響と一般用医薬品で対処する適否を慎重に考えます。
正しい組合せは5です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の妊婦への配慮です。
解法ステップ
- aの「聞き取る必要はない」に注目します。妊娠の可能性は、使用する人を把握するために確認する事項です。
- bは「便秘薬」「配合成分やその用量によっては」「流産や早産」という組合せを確認します。
- cは、一般用医薬品での対処が適当かどうかも慎重に考える、という内容かを見ます。
- dの「血液-脳関門」と、胎児と母体の血液が混ざらない仕組みの名称を区別します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「聞き取る必要はない」→ ○「状況を聞いて、想定される使用者の把握に努める」
妊娠の有無や可能性は、購入者にとって他人に知られたくない場合もあります。しかし、プライバシーへの配慮を理由に確認を省くのではなく、状況を聞き、誰が使用するのか把握することが大切です。 -
b 正しい
便秘薬は、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあります。便秘薬なら一律に危険という意味ではなく、成分や用量による違いに注意します。 -
c 正しい
妊婦の体の変調や不調に対して一般用医薬品を使う場合、胎児への影響にも配慮し、そもそも一般用医薬品で対処することが適当かを慎重に考える必要があります。 -
d 誤り
×「血液-脳関門」→ ○「血液-胎盤関門」
胎児の血液と母体の血液が混ざらない仕組みは、血液-胎盤関門です。血液-脳関門は、脳に関わる別の仕組みです。
組合せの誤りは、次のように見分けられます。
よくある誤解
- 「知られたくない場合もある」から「聞かなくてよい」とはなりません。 配慮しながら、使用する人の把握に努めます。
- 「血液-脳関門」と「血液-胎盤関門」を混同しないようにします。 問題では、関門の名称を別のものに置き換えています。
- 「便秘薬は流産を起こす」と一律に覚えないことが大切です。 おそれがあるのは、配合成分や用量によってです。
補足コラム
妊婦の使用については、安全性の評価が難しいため、「相談すること」とされている一般用医薬品が多くあります。また、ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされています。妊娠中は、成分や用量に応じた注意が必要です。
FAQ
血液-胎盤関門があれば、医薬品の成分は胎児に届かないのですか?
いいえ。関門によって、どの程度成分の移行を防げるかは、未解明のことも多いとされています。
いいえ。関門によって、どの程度成分の移行を防げるかは、未解明のことも多いとされています。
妊娠検査薬が陽性なら、妊娠が確定しますか?
検査薬の結果だけでは妊娠を確定できません。妊娠の確定には、専門医による問診や超音波検査などを含めた判断が必要です。
検査薬の結果だけでは妊娠を確定できません。妊娠の確定には、専門医による問診や超音波検査などを含めた判断が必要です。
関連キーワード: 妊婦、血液-胎盤関門、便秘薬、流産、早産、使用者の把握

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
