登録販売者 2021年 北海道・東北 問114
問題文
次の記述は、一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a アミノフィリン水和物は、乳児に神経過敏を起こすことがあるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされている。
b メキタジンは、乳製カゼインを由来としているため、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は服用しないこととされている。
c スクラルファートを服用すると、胃液の分泌が亢進するおそれがあるため、「胃潰瘍の診断を受けた人」は服用しないこととされている。
d プソイドエフェドリン塩酸塩を服用すると、尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人」は服用しないこととされている。
選択肢
1:(a、c)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(b、d)
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添付文書の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
アミノフィリン水和物・プソイドエフェドリン塩酸塩は該当し、メキタジン・スクラルファートは記載理由が異なります。
正しい組合せは2(a、d)です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、使用上の注意の記載と対象成分に関する項目です。
正しい組合せは2(a、d)です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、使用上の注意の記載と対象成分に関する項目です。
解法ステップ
- 「授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避けること」という記載に、アミノフィリン水和物が対応するか確認します。
- 「牛乳によるアレルギー」の原因とされる成分が、メキタジンかどうかを確認します。
- スクラルファートの注意対象が「胃潰瘍の診断を受けた人」なのか、「透析療法を受けている人」なのかを見分けます。
- プソイドエフェドリン塩酸塩と「前立腺肥大による排尿困難」を結び付け、記述の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
アミノフィリン水和物が配合された医薬品では、乳児に神経過敏を起こすことがあるため、授乳中の人に対する注意が記載されます。 -
b:誤りです。
×「メキタジンは乳製カゼインを由来としている」→ ○「タンニン酸アルブミンは乳製カゼインを由来としている」
牛乳によるアレルギーの注意は、乳製カゼインを由来とする成分に関するものです。メキタジンについては、牛乳由来であることを理由とした注意ではありません。 -
c:誤りです。
×「スクラルファートは胃液の分泌を亢進する」→ ○「カフェインを含む成分は胃液の分泌を亢進する」
胃潰瘍の診断を受けた人への注意は、カフェインによる胃液分泌の亢進が理由です。スクラルファートなどアルミニウムを含む成分では、透析療法を受けている人への注意が示されています。 -
d:正しいです。
プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激し、尿の貯留・尿閉(尿が出にくくなったり、出なくなったりする状態)を生じるおそれがあります。そのため、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人は服用しないこととされています。
組合せの確認
- 1(a、c):aは正しいですが、cは誤りです。また、正しいdを含みません。
- 3(b、c):b・cがどちらも誤りです。正しいa・dを含みません。
- 4(b、d):dは正しいですが、bは誤りです。また、正しいaを含みません。
よくある誤解
- 「牛乳アレルギー」の注意を、薬の成分名だけで決めつけないことです。 乳製カゼイン由来の成分と、アレルギーの既往歴に注意する成分を混同しないようにします。
- スクラルファートと胃潰瘍を結び付けないことです。 胃潰瘍への注意は、胃液分泌を亢進させるカフェインに関する記載です。
- 前立腺肥大と排尿困難の組合せを覚えておくことです。 プソイドエフェドリン塩酸塩では、尿の貯留・尿閉のおそれが注意の理由です。
補足コラム
「してはいけないこと」の記載は、成分の作用や副作用による危険を避けるために設けられます。たとえば、プソイドエフェドリン塩酸塩は前立腺肥大による排尿困難のほか、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人にも注意が必要です。成分名だけでなく、どの人に、どのような理由で注意するのかをセットで整理しましょう。
FAQ
Q. 「してはいけないこと」と「相談すること」は、どう違いますか?
A. 「してはいけないこと」は、服用や使用を避けるべき場合に示されます。「相談すること」は、使用前または使用中に専門家へ相談して判断する必要がある場合に示されます。
A. 「してはいけないこと」は、服用や使用を避けるべき場合に示されます。「相談すること」は、使用前または使用中に専門家へ相談して判断する必要がある場合に示されます。
Q. 牛乳由来の成分が関係する注意は、どのように覚えればよいですか?
A. 「乳製カゼイン由来」と「牛乳によるアレルギー症状」の組合せを押さえ、メキタジンのアレルギー既往歴に関する注意と区別します。
A. 「乳製カゼイン由来」と「牛乳によるアレルギー症状」の組合せを押さえ、メキタジンのアレルギー既往歴に関する注意と区別します。
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