登録販売者 2021年 北海道・東北 問117
問題文
次の1~5で示される成分を含む一般用医薬品の、添付文書の「してはいけないこと」の項目欄において、吸収増大による精神神経系障害が生じるおそれがあるため、「服用前後は飲酒しないこと」と記載されているものはどれか。
選択肢
1:オキセサゼイン
2:カフェイン
3:ヒマシ油
4:次硝酸ビスマス(正解)
5:タンニン酸アルブミン
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ビスマス製剤と飲酒注意【登録販売者解説】
正解の理由
次硝酸ビスマス=飲酒で吸収が増し、精神神経系の症状が生じるおそれがあります。
該当するのは4の次硝酸ビスマス(じしょうさんビスマス)です。アルコールと一緒に摂取すると、ビスマスの循環血液中への移行が高まり、精神神経系の症状が生じるおそれがあるため、「服用前後は飲酒しないこと」とされています。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の食品との相互作用に関する注意です。
解法ステップ
- 設問の手がかりは「吸収増大」と「精神神経系障害」です。
- 飲酒によってビスマスの吸収が高まる、という注意を思い出します。
- 選択肢のうちビスマスを含む成分は、4の次硝酸ビスマスです。
選択肢別の誤答解説
-
1:オキセサゼイン
胃腸薬などに用いられる局所麻酔成分です。飲酒による吸収増大と精神神経系障害の注意の対象ではありません。 -
2:カフェイン
眠気を抑える目的などで用いられる成分です。カフェインで注意されるのは、コーヒーやお茶などカフェインを含む飲料との同時摂取です。過量摂取により、中枢神経系や循環器系への作用が強く現れるおそれがあります。 -
3:ヒマシ油
便通を促す瀉下薬(しゃげやく)に用いられる成分です。妊婦や妊娠していると思われる人は、腸の急激な動きが流産・早産を誘発するおそれがあるため、使用を避ける注意が示されています。飲酒によるビスマスの吸収増大とは別の論点です。 -
5:タンニン酸アルブミン
腸粘膜を引き締めて保護する収斂(しゅうれん)成分です。牛乳由来の成分を含むため、牛乳にアレルギーがある人は使用を避ける注意があります。飲酒による吸収増大の注意ではありません。
よくある誤解
- 下痢止めに使われる成分なら、どれも飲酒を避ける注意があると思い込まないようにしましょう。設問では、成分名と注意の理由の組合せが問われています。
- カフェインも飲み物との注意が登場しますが、問題となるのはカフェインを含む飲料との同時摂取であり、飲酒ではありません。
補足コラム
次硝酸ビスマスのほか、次没食子酸ビスマス(じもっしょくしさんビスマス)など、ビスマスを含む成分にも飲酒を避ける注意があります。また、ビスマスを含む成分は長期連用にも注意が必要で、手引きでは1週間以上継続して使用しないこととされています。
FAQ
飲酒の注意と「1週間以上継続して使用しないこと」は、同じ理由による注意ですか?
別の注意です。飲酒は吸収増大による精神神経系の症状を防ぐため、長期使用の制限は、長期連用による精神神経症状の報告を踏まえたものです。
別の注意です。飲酒は吸収増大による精神神経系の症状を防ぐため、長期使用の制限は、長期連用による精神神経症状の報告を踏まえたものです。
関連キーワード: 次硝酸ビスマス、ビスマス、飲酒、吸収増大、精神神経系障害、食品との相互作用

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