戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 北海道・東北 問118


問題文

一般用医薬品の安全対策等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アンプル入りかぜ薬は、他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が速く、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたため、関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。 b 1994年1月、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされたが、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例がある。 c 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えについて指示がなされた。 d 一般用かぜ薬全般において、使用上の注意として、「まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける」旨の注意喚起がなされている。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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一般用医薬品の安全対策【登録販売者解説】

正解の理由

アンプル入りかぜ薬の回収、小柴胡湯(しょうさいことう)による間質性肺炎、PPA含有薬の安全対策、一般用かぜ薬全般への注意喚起を押さえます。
1は、a〜dがすべて正しい組合せです。根拠は、手引き第5章「医薬品の適正使用・安全対策」にある主な安全対策です。『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』では、各事例の経緯と対応が示されています。

解法ステップ

  1. aは「アンプル剤」「吸収が速い」「回収要請」が一続きの安全対策として正しいかを確認します。
  2. bは、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用を禁忌とした後にも、重篤な例があったという経緯に注目します。
  3. cは、PPA含有薬による脳出血等の報告後に、使用上の注意の改訂や代替成分への切替えが指示されたかを見ます。
  4. dは、間質性肺炎への注意喚起が一般用かぜ薬全般に行われたことを確認します。すべて正しいため、1に絞れます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    アンプル入りかぜ薬では、アミノピリンやスルピリンによる重篤な副作用としてショックが発生し、死亡例も報告されました。アンプル剤は錠剤や散剤より吸収が速く、血中濃度が急速に高くなるため、通常用量でも副作用が生じやすいとされ、製品の回収が要請されました。
  • b 正しい
    小柴胡湯による間質性肺炎は、使用上の注意に記載されていました。その後、インターフェロン製剤との併用例が報告され、1994年1月に併用を禁忌とする改訂が行われました。しかし、それ以降も慢性肝炎患者に重篤な転帰の例がありました。
  • c 正しい
    塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)を含む一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されました。これを受けて、使用上の注意の改訂や情報提供の徹底に加え、代替成分への速やかな切替えが指示されました。
  • d 正しい
    一般用かぜ薬の使用による間質性肺炎が報告されたことを受け、一般用かぜ薬全般について使用上の注意が改訂されました。間質性肺炎の初期症状は、かぜの症状と区別しにくい場合があるため、症状が悪化したときは服用を中止し、医師の診療を受ける旨が注意喚起されています。
各選択肢の組合せを確認すると、2はcを誤りとしている点、3はa・b・dを誤りとしている点、4はdを誤りとしている点、5はa・cを誤りとしている点が、それぞれ正しい正誤と一致しません。

よくある誤解

  • 「禁忌に改訂された後は、重篤な例はなくなった」と考える
    bでは、併用を禁忌とした後にも重篤な例があったことが問われています。
  • PPAの対策を、使用上の注意の改訂だけだと思う
    cには、情報提供の徹底と代替成分への切替えも含まれます。
  • 間質性肺炎への注意喚起は、小柴胡湯だけのものだと思う
    dは、一般用かぜ薬全般に対する注意喚起です。

補足コラム

小柴胡湯による間質性肺炎をめぐっては、重篤な例を受けて1996年3月に緊急安全性情報の配布が指示されました。緊急安全性情報は、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限が必要な場合に発出される情報です。小柴胡湯の事例のように、一般用医薬品にも関係することがあります。

FAQ

緊急安全性情報は、どのような形で伝えられますか?
黄色地の印刷物で伝えられ、「イエローレター」とも呼ばれます。医療関係者への直接配布や、報道発表、電子メールなどの方法も用いられます。

関連キーワード: アンプル入りかぜ薬、小柴胡湯、間質性肺炎、塩酸フェニルプロパノールアミン、緊急安全性情報
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