登録販売者 2021年 北海道・東北 問13
問題文
医療機関で治療を受けている人等への配慮に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 生活習慣病等の慢性疾患を持つ者において、疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。
b 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは容易なことが多い。
c 医療機関での治療を特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
d 過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)という場合には、どのような疾患について、いつ頃かかっていたのか(いつ頃治癒したのか)を踏まえた情報提供がなされることが重要である。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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治療中・既往歴のある人への配慮【登録販売者解説】
正解の理由
慢性疾患や治療中の薬、過去の治療歴、現在の症状を確認し、一般用医薬品の使用に注意します。
正しい組合せは2です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「医療機関で治療を受けている人等」です。
解法ステップ
- aの「有効性や安全性に影響を与えることがある」は、慢性疾患についての記述として確認します。
- bの「併用の可否を判断することは容易」は要注意です。手引きでは、判断は「困難なことが多い」とされています。
- cは「治療を受けていない場合でも」と「症状を悪化させるおそれ」に注目します。
- dは過去の疾患や治療時期を踏まえて情報提供する内容です。a・c・dを正、bを誤とする組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
慢性疾患がある場合、疾患の種類や程度によって、一般用医薬品の有効性や安全性に影響することがあります。一般用医薬品の使用により、症状が悪化したり、治療が妨げられたりすることもあります。
- 選択肢1・3はaを誤としていますが、aは正しいため、この点が異なります。
b 誤り
×「併用の可否を判断することは容易なことが多い」→ ○「併用の可否を判断することは困難なことが多い」
医療機関や薬局で交付された薬剤と一般用医薬品を併用できるかは、登録販売者が判断するのは難しいことが多いです。処方した医師・歯科医師や、調剤した薬剤師に相談するよう説明します。
- 選択肢3・4はbを正としていますが、bは誤りです。
c 正しい
医療機関で治療を受けていなくても、医薬品の種類や配合成分によっては、特定の症状がある人が使用すると、その症状を悪化させるおそれがあります。
- 選択肢1・3・5はcを誤としていますが、cは正しいため、この点が異なります。
d 正しい
現在は治療を受けていない場合でも、過去にどのような疾患にかかり、いつ頃治療を受けていたのか、またはいつ頃治癒したのかを踏まえて情報提供することが重要です。購入者が使用の可否を適切に判断できるようにするためです。
- 選択肢4・5はdを誤としていますが、dは正しいため、この点が異なります。
よくある誤解
- 「容易なことが多い」は、日常語として自然に見えても誤りです。医療機関・薬局で交付された薬剤との併用判断は「困難なことが多い」と覚えます。
- 医療機関で治療中でなければ、薬の使用で症状が悪化する心配はない、とは限りません。治療の有無と、特定の症状への影響を混同しないようにします。
- 現在治療を受けていない人でも、過去の治療歴は情報提供に関係します。「今は治療していないから確認不要」と考えないようにしましょう。
補足コラム
医療用医薬品を使用している人が、一般用医薬品を併用してもよいか確認する場合は、登録販売者だけで判断しません。処方した医師・歯科医師、または調剤した薬剤師への相談につなげます。また、医療用医薬品を自己判断で中止するよう勧めるのも適切ではありません。
FAQ
過去に治療を受けていた病気は、現在の医薬品の使用にも関係しますか?
関係することがあります。どのような疾患だったか、いつ頃治療を受けていたかなどを踏まえ、使用の可否を適切に判断できるよう情報提供することが大切です。
医療機関で処方された薬を、一般用医薬品を使うために自分で中止してもよいですか?
自己判断で中止するのは適切ではありません。処方した医師・歯科医師や、調剤した薬剤師に相談するよう説明します。
関連キーワード: 慢性疾患、併用、医療機関での治療、過去の治療歴、情報提供

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