登録販売者 2021年 北海道・東北 問33
問題文
次の記述は、腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
b アクリノールは、抗菌作用を期待して用いられる。
c 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す作用がある。
d センナから抽出された成分であるセンノシドは、小腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。
選択肢
1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
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腸の薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アクリノールは腸内殺菌成分、酸化マグネシウムは浸透圧を高めて糞便中の水分を増やす成分です。
正しい記述は b・c なので、組合せは 3 です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、腸内殺菌成分と瀉下薬の項目が根拠です。
正しい記述は b・c なので、組合せは 3 です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、腸内殺菌成分と瀉下薬の項目が根拠です。
解法ステップ
- アクリノールが「抗菌作用」と結びつくか確認します。腸内殺菌成分として用いられるため、bは正しいと判断できます。
- 酸化マグネシウムの「浸透圧を高める」という作用を確認します。糞便(ふんべん)中の水分量を増やすので、cも正しいと判断できます。
- センノシドの刺激する場所に注目します。センノシドは大腸を刺激する成分なので、「小腸」とするdは誤りです。
- a・dを含む組合せや、aを含む組合せを外すと、b・cの組合せである 3 が残ります。
選択肢別の誤答解説
- a:誤りです。 タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸とベルベリンの化合物です。手引きでは、牛乳アレルギーを理由に使用を避ける成分としては扱われていません。この注意をタンニン酸ベルベリンに結びつけないようにしましょう。
- b:正しいです。 アクリノールは、細菌感染による下痢の症状を鎮める目的で用いられる腸内殺菌成分です。抗菌作用を期待して用いられます。
- c:正しいです。 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧(しんとうあつ)を高め、糞便中の水分量を増やします。水分が保たれることで、排便を促します。
- d:誤りです。
× 小腸を刺激 → ○ 大腸を刺激
センノシドは、センナから抽出された成分です。胃や小腸では消化されず、大腸の腸内細菌によって分解され、その生成物が大腸を刺激して瀉下(しゃげ)作用をもたらします。
組合せごとに見ると、選択肢1(a、c)は誤りのaを含み、正しいbを含みません。選択肢2(a、d)は誤りのa・dを含み、正しいb・cを含みません。選択肢4(b、d)は正しいbを含みますが、誤りのdを含み、正しいcを含みません。
よくある誤解
- 「抗菌作用」と書かれていれば誤り、とは限りません。 アクリノールは腸内殺菌成分です。
- 「小腸」と「大腸」の入れ替えに注意しましょう。 センノシドが刺激するのは大腸です。
- 酸化マグネシウムは「水分を吸収して便のかさを増す成分」と混同しやすいですが、ここで問われているのは浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やす作用です。
補足コラム
腸の薬は、成分の働きで整理すると見分けやすくなります。
- 腸内殺菌成分:ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリン、アクリノールなど。細菌感染による下痢の症状を鎮める目的で用いられます。
- マグネシウムを含む瀉下成分:酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなど。浸透圧を高め、糞便中の水分量を増やします。
- 大腸刺激性瀉下成分:センナ、センノシド、ダイオウなど。大腸を刺激して排便を促します。
マグネシウムを含む成分は一部が吸収されます。手引きでは、腎臓病の診断を受けた人は高マグネシウム血症のおそれがあるため、使用前に医師または薬剤師に相談することとされています。
FAQ
センノシドは、なぜ大腸で作用するのですか?
胃や小腸では消化されず、大腸の腸内細菌によって分解されます。その分解生成物が大腸を刺激するためです。
胃や小腸では消化されず、大腸の腸内細菌によって分解されます。その分解生成物が大腸を刺激するためです。
関連キーワード: 腸内殺菌成分、アクリノール、酸化マグネシウム、浸透圧、センノシド、大腸刺激性瀉下成分

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