登録販売者 2021年 北海道・東北 問37
問題文
コレステロールに関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われる。(正解)
2:水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
3:血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階から自覚症状を伴うものが多い。
4:食事から摂取されたタンパク質及びビタミンから主に産生される。
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コレステロールの産生・運搬【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:コレステロールは主に肝臓で産生・代謝され、水に溶けにくいためリポタンパク質として血液中を運ばれます。
1が正しい記述です。コレステロールの産生と代謝は、主として肝臓で行われます。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働き」です。
解法ステップ
- 「産生及び代謝は、主として肝臓」という語句を確認します。これは手引きの記述と一致します。
- 「水に溶けやすい」は、コレステロールの性質と逆です。コレステロールは水に溶けにくい物質です。
- 「自覚症状を伴うものが多い」は、症状の有無を入れ替えた表現です。生活習慣病になる前の段階では、自覚症状を伴いません。
- 食事から主に産生されるものは「タンパク質及びビタミン」ではなく、「糖及び脂質」です。
選択肢別の誤答解説
-
2
× 水に溶けやすい → ○ 水に溶けにくい
コレステロールは水に溶けにくいため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在します。「水に溶けやすい」という部分が誤りです。 -
3
× 自覚症状を伴うものが多い → ○ 自覚症状を伴うものでない
血漿中のリポタンパク質のバランスが乱れていても、生活習慣病になる前の段階では自覚症状を伴いません。そのため、自分では気づきにくく、偶然の検査や生活習慣病の指摘をきっかけに分かることが多いとされています。 -
4
× タンパク質及びビタミン → ○ 糖及び脂質
コレステロールは、食事から摂取された糖及び脂質から主に産生されます。タンパク質やビタミンと取り違えないようにしましょう。
よくある誤解
- 「水に溶けにくい」と「水に溶けやすい」の入れ替えに注意します。コレステロールの運搬の説明には、溶けにくい性質が関係します。
- 「自覚症状を伴うものが多い」のように、症状の有無を反対にする書き換えがよくあります。
- 食事からの産生について、糖・脂質をタンパク質・ビタミンに置き換えるひっかけに注意します。
補足コラム
リポタンパク質には、コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶLDLと、末梢組織から肝臓へ運ぶHDLがあります。LDLが多く、HDLが少ない状態では、コレステロールが末梢組織に蓄積しやすくなります。
FAQ
コレステロールは、体にとって不要な物質ですか?
いいえ。コレステロールは細胞の構成成分であり、胆汁酸や副腎皮質ホルモンなどの産生にも重要な、生体に不可欠な物質です。
いいえ。コレステロールは細胞の構成成分であり、胆汁酸や副腎皮質ホルモンなどの産生にも重要な、生体に不可欠な物質です。
関連キーワード: コレステロール、肝臓、リポタンパク質、LDL、HDL、脂質異常症

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