登録販売者 2021年 北海道・東北 問38
問題文
次の記述は、コレステロール改善薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a ソイステロ―ルは、低密度リポタンパク質の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質産生を高める作用があるとされる。
b リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c リボフラビン酪酸エステルは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
d トコフェロール酢酸エステルは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和を目的として用いられる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)(正解)
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コレステロール改善薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ソイステロールではなくパンテチン、リノール酸は腸管での吸収抑制ではなく肝臓での代謝促進です。
正しい組合せは4(c、d)です。aとbは誤り、cとdは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の高コレステロール改善薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「LDLの異化排泄を促進」「HDL産生を高める」という作用に注目します。この作用は、記述されている成分名と一致するかを確認します。
- bの「腸管におけるコレステロールの吸収を抑える」という表現を確認します。リノール酸の説明にあるのは、コレステロールと結合して肝臓での代謝を促す働きです。
- cのリボフラビン酪酸エステル、dのトコフェロール酢酸エステルの成分名と作用を確認し、正しい記述の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×ソイステロール → ○パンテチン
LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を高める作用があるとされるのは、パンテチンです。作用の説明は合っていますが、成分名が違います。 -
b:誤り
×腸管でのコレステロール吸収を抑える → ○コレステロールと結合して代謝されやすいコレステロールエステルを形成し、肝臓での代謝を促す
リノール酸は、コレステロールの腸管での吸収を抑える成分として説明されていません。「吸収」と「肝臓での代謝」を取り違えないようにしましょう。 -
c:正しい
リボフラビン酪酸エステルはビタミンB₂の成分です。手引きでは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進、中性脂肪抑制、過酸化脂質分解の作用があるとされています。 -
d:正しい
トコフェロール酢酸エステルはビタミンEの成分です。末梢血管の血行を促す作用があり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和などを目的に用いられます。
組合せを確認すると、選択肢1(a、b)は誤りの記述を含み、正しいc・dを含みません。選択肢2(a、d)は誤りのaを含み、正しいcを含みません。選択肢3(b、c)は誤りのbを含み、正しいdを含みません。選択肢4(c、d)が正しい組合せです。
よくある誤解
- 作用が合っていれば成分名が違ってもよいと思いがちです。aは作用の説明ではなく、成分名の取り違えが誤りです。
- 「吸収」と「代謝」を同じ意味で捉えるのは誤りです。bは、腸管での吸収抑制と肝臓での代謝促進を入れ替えています。
- ビタミン成分の作用を混同することがあります。リボフラビン酪酸エステルとトコフェロール酢酸エステルは、作用を成分名とセットで覚えましょう。
補足コラム
コレステロール改善薬の成分は、成分名と働きを対にして整理すると見分けやすくなります。
- パンテチン:LDL等の異化排泄を促進し、HDL産生を高める作用
- リノール酸:コレステロールと結合し、肝臓での代謝を促す働き
- リボフラビン酪酸エステル:コレステロールの生合成抑制など
- トコフェロール酢酸エステル:末梢血管の血行を促す作用
FAQ
リボフラビン酪酸エステルを摂ると尿が黄色くなることがありますか?
あります。手引きでは、リボフラビンの摂取による尿の黄変は、使用中止を要する副作用などの異常ではないとされています。
あります。手引きでは、リボフラビンの摂取による尿の黄変は、使用中止を要する副作用などの異常ではないとされています。
関連キーワード: 高コレステロール改善薬、リノール酸、パンテチン、リボフラビン酪酸エステル、トコフェロール酢酸エステル

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