登録販売者 2021年 北海道・東北 問42
問題文
第1欄の記述は、内用痔疾用薬として使用される漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・不正出血、皮下出血に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
第2欄
選択肢
1:桂枝加芍薬湯
2:乙字湯
3:芎帰膠艾湯(正解)
4:七物降下湯
5:八味地黄丸
🔒 解説は解答すると表示されます
内用痔疾用の漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)=体力中等度以下・冷え症・出血傾向のある人の痔出血などに用いる処方です。
正しいのは3の芎帰膠艾湯です。手引きの第3章「主な医薬品とその作用」では、体力中等度以下で冷え症、出血傾向があり、胃腸障害のない人の痔出血、貧血、月経異常・不正出血、皮下出血に適すとされています。問題文の特徴と一致します。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」です。
解法ステップ
- 「体力中等度以下」「冷え症」「出血傾向」に注目します。
- 痔出血だけでなく、貧血・月経異常・皮下出血も挙げられている点を確認します。
- これらの特徴に合う処方として、芎帰膠艾湯を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に用いられる処方です。痔出血や出血傾向を中心とする問題文の特徴とは異なります。 -
2:乙字湯(おつじとう)
体力中等度以上で、大便が硬く便秘傾向のある人の痔核(じかく)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に用いられます。「便秘傾向」が目印であり、冷え症や出血傾向を中心とする記述には合いません。 -
3:芎帰膠艾湯
体力中等度以下で、冷え症と出血傾向があり、胃腸障害のない人に用いられます。痔出血、貧血、月経異常・不正出血、皮下出血という記述に合います。 -
4:七物降下湯(しちもつこうかとう)
体力中等度以下で、顔色が悪く疲れやすく、胃腸障害のない人の高血圧に伴う症状に用いられます。のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重が手がかりで、痔出血を目的とする処方ではありません。 -
5:八味地黄丸(はちみじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく四肢が冷えやすい人などの排尿困難、夜間尿、頻尿、腰痛などに用いられます。冷えがあっても、排尿に関する症状などが主な手がかりです。
よくある誤解
-
「冷え症」だけで処方を決めてしまう
八味地黄丸など、冷えに関係する処方は複数あります。問題文では「出血傾向」「痔出血・貧血・皮下出血」まで確認します。 -
痔に使う処方はすべて同じ特徴だと思う
乙字湯は「大便が硬く、便秘傾向」が目印です。芎帰膠艾湯は「冷え症・出血傾向」が目印です。
補足コラム
痔に関係する処方は、症状の組合せで見分けます。
- 乙字湯:体力中等度以上/大便が硬く便秘傾向のある人の痔核、切れ痔など
- 芎帰膠艾湯:体力中等度以下/冷え症で出血傾向のある人の痔出血など
「便秘傾向」なら乙字湯、「出血傾向と冷え症」なら芎帰膠艾湯、と特徴をセットで覚えると整理しやすくなります。
FAQ
Q. 「体力中等度以下」は、体力がない人だけを指しますか?
A. 体力の区分は処方を見分ける手がかりです。この問題では、体力の区分だけでなく、冷え症や出血傾向などの特徴も合わせて判断します。
A. 体力の区分は処方を見分ける手がかりです。この問題では、体力の区分だけでなく、冷え症や出血傾向などの特徴も合わせて判断します。
Q. 芎帰膠艾湯は長期間服用してよい処方ですか?
A. 手引きでは、短期間の使用に限られるものではない一方、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合は、使用を中止して専門家に相談する対応が示されています。
A. 手引きでは、短期間の使用に限られるものではない一方、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合は、使用を中止して専門家に相談する対応が示されています。
関連キーワード: 芎帰膠艾湯、乙字湯、内用痔疾用薬、漢方処方製剤、体力の区分、出血傾向

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
