登録販売者 2021年 北海道・東北 問47
問題文
鼻炎用点鼻薬とその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鼻炎用点鼻薬は、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的としている。
b ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまりがひどくなりやすい。
c ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。
d クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:正、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
鼻炎用点鼻薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:鼻炎用点鼻薬の対象は急性鼻炎・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、過度の使用による二次充血に注意します。
1が正しい組合せです。各記述は、aが誤り、b・c・dが正しい内容です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鼻に用いる薬の項目です。
解法ステップ
- aでは、対象となる鼻炎の種類に注目します。「慢性鼻炎」が手引きの記載と合っているか確認します。
- bでは、「過度に使用」した場合の変化を確認します。鼻粘膜の血管が反応しにくくなった後、どうなるかがポイントです。
- cでは、ベンザルコニウム塩化物の分類と、殺菌消毒作用の対象を確かめます。
- dでは、クロモグリク酸ナトリウムが抑えるものと、目的とする症状を確かめます。aが誤りで、b・c・dが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「慢性鼻炎」→ ○「急性鼻炎」
鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的とします。「急性」を「慢性」に置き換えたところが誤りです。 -
b
正しい記述です。ナファゾリン塩酸塩のようなアドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用すると、鼻粘膜の血管が反応しにくくなり、逆に血管が拡張して二次充血を起こすことがあります。その結果、鼻づまりがひどくなりやすくなります。 -
c
正しい記述です。ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分です。黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)や、カンジダなどの真菌(しんきん)類に対する作用を示します。 -
d
正しい記述です。クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ひまんさいぼう)からヒスタミンが遊離するのを抑える成分です。花粉やハウスダストなどによる鼻アレルギー症状の緩和を目的とします。
選択肢の組合せでは、2はaを正・bを誤としており、a・bの正誤が異なります。3はa・c、4はa・d、5はaの正誤が異なるため、いずれも正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「慢性」と「急性」を入れ替えた書き換えを見落としやすいです。鼻炎用点鼻薬の対象を問われたら、まず鼻炎の種類を確認しましょう。
- 「点鼻薬は鼻に使うから、影響も鼻だけ」と考えるのは誤りです。成分が鼻粘膜の血管から吸収され、全身に影響することがあります。
- クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンの働きを抑える成分ではなく、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える成分です。
補足コラム
鼻炎用点鼻薬の目的は、症状の緩和です。鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重を和らげても、原因そのものを取り除くわけではありません。また、アドレナリン作動成分の過度な使用では、鼻づまりがかえって悪化しやすくなる点も押さえましょう。
FAQ
ベンザルコニウム塩化物は、どの菌にも効くのですか?
いいえ。手引きでは、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌やカンジダなどの真菌類に対する作用が示されています。結核菌やウイルスには効果がないとされています。
いいえ。手引きでは、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌やカンジダなどの真菌類に対する作用が示されています。結核菌やウイルスには効果がないとされています。
クロモグリク酸ナトリウムは、通常どの成分と組み合わせて配合されますか?
通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの遊離を抑え、抗ヒスタミン成分は遊離したヒスタミンの働きを抑えます。
通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの遊離を抑え、抗ヒスタミン成分は遊離したヒスタミンの働きを抑えます。
関連キーワード: 鼻炎用点鼻薬、アドレナリン作動成分、二次充血、ベンザルコニウム塩化物、クロモグリク酸ナトリウム

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
